深キョンの恋は「うまいく」――。かつて“秒速で1億稼ぐ男”と話題になったものの、資産がスッカラカンになった与沢翼氏(36)が、驚異の復活を果たしていた。今では投資家として、ドバイなど海外で暮らしている。どん底からまたリッチマンになった与沢氏が緊急帰国し、本紙の単独取材に応じた。いま話題の女優・深田恭子(36)と不動産会社会長の交際のこと、また先ごろ逮捕された青汁王子のことなど、思いのままに語った。

 今月2日に発売された5年ぶりの新著「ブチ抜く力」(扶桑社)がアマゾン売れ筋ランキング(本)で総合1位を獲得した。

「昔は順位を上げるために自分の会社で本を買っていたけど、今回は自然体。売れないと思ってたら売れた。ある程度の結果を海外で出していたし『人間は復活するんだ』と思って買ってくれたんだと思う」

 約5年前“ネオヒルズ族”としてメディアに出ていたころ(最も太っていたとき=身長167センチ、体重91・2キロ)とは見違えるように、脂肪と毒気が抜けてスッキリした顔(現=70・8キロ)で与沢氏は語る。

 2014年、情報商材の会社が経営破綻。倒産や破産とみられることもあるが「法的には会社の解散手続きをした。指定日に税金を現金一括で払えなくなり、半年かけて利子含めて完済。資産、負債ともにゼロになった」のが真相だ。

 一文無しになった同年、シンガポールに拠点を変えた。16年からドバイ、バンコク、クアラルンプールで購入した投資用物件で暮らしている。不動産、株などの投資を始め、最近はネット広告事業も畳んで完全に軸足を投資に移した。

「17年には25億円あって、それを元手に配当を再投資している。稼ごうとしていない。今の収入は前より少なくて数億円」。会社員には手の届かない遠い世界の住人であることは変わらない。

 海外生活をする与沢氏を「何かを踏み倒して逃亡しているヤツ」と見なす人もいまだにいる。だが、実際は「法務局で『無犯罪証明書』を取った。ドバイも犯罪歴があればビザがもらえない。フィリピンの永住権も持っている。その時点で無罪の証明になってるんですけど世間ではそう思ってもらえない(笑い)」。

 一方で、約1億8000万円を脱税したとして東京地検特捜部に逮捕・起訴された青汁王子こと「メディアハーツ」社長・三崎優太被告(29)は、面識はないが気になる存在だ。事件後「青汁王子は逃げられなかったけど、与沢は逃げ切った」「与沢は税金払え」など火の粉が飛んでくる事態になった。

「(三崎被告の)手法はすぐバレる幼稚なもの。ただ、特捜部が動いたのはすごい。20代の子にも、金額が小さくても動くんだと思った。逮捕をバカにするよりも、逆境で人間は強くなる。後々、また成功すると思う」と優しいまなざしでエールを送った。

 私生活では16年にモデルと結婚。1男をもうけた。「全体の半分は家で妻のごはんを食べている。海外で酒を飲むことは月に1回もない。合理的に考えると、家族を大事にしているときの仕事のパフォーマンスが一番高く、結果を出せる」

 かたや日本ではタガが外れてしまう。著書の取材を受けるため帰国した日に六本木で酔いつぶれ、路上で寝て、大事な投資を1件取りこぼした。「日本は誘惑だらけ。早く海外に帰りたい」と話す。「嫁と子供を超える価値はない」と浮気はしないが、帰国すれば華やかな飲みの席に顔を出す。

 最近は経営者と女性芸能人の恋が花盛り。女優深田恭子と交際中と報じられた不動産会社シーラホールディングス・杉本宏之会長(41)のことも知っている。

「大学時代に20代経営者の会で会った。すでに上場していて、元の奥さんと結婚されたばかり。上場後に失敗(民事再生法の適用申請)して修羅場をくぐっているから魅力がある。深キョン相手でも釣り合うと思う」

 経営者らと女性芸能人はすぐ「つながっていく」というが、一方で「年の差があったり、女性が男性のお金に頼ったりして、ほとんどはうまくいってない。トップレベルの女性はその限りではないが、有名でも先行き不安定な女性はその傾向がある」とみる。

 次なる目標は仕事ではなく、意外や体づくり。4月1日からは本格的な筋トレを再開。昨年8月に記録した60キロ台を再び目指すという。