「海外へ紹介したい映画人」に深田晃司監督 東京国際映画祭が特集組んだワケ

2020年10月20日 10時58分

深田晃司監督

 映画館の命をつないだ――。映画監督の深田晃司氏(40=顔写真)が19日に都内で行われた「第33回東京国際映画祭」の発表会見に出席した。

 最新作「本気のしるし」がカンヌ国際映画祭オフィシャル・セレクション2020の出品作にも選ばれた深田監督は今回、同映画祭のJapan Now部門で、海外へ紹介したい映画人として特集されている。

 それはこれまでの高い実績だけが理由ではない。深田監督は、新型コロナウイルスの影響で映画館の集客が困難になる中、全国のミニシアターを救うべく、クラウドファンディングで支援を募る取り組みを行ったのだ。実際、約3億円もの支援金を集め、コロナ禍の映画界を救った一人として評価された。

 深田監督は「特集を組んでいただけたことを光栄に思っている」と感謝した上で、「10年前、『歓待』という作品で(東京国際映画祭の)『日本映画・ある視点』部門の作品賞をいただいた。それが大きな後押しになり、自分の映画を見たいというお客さんを世界中につくることができた」と振り返った。

 特集企画に選ばれたことについては「映画祭にはいろいろな役割がある。その一つは、評価が定まらない才能に光を当てることだと思う。今回、同映画祭が私を選んでくれたことで、その役割が果たされたと感じている」と話した。

関係者は「Japan Nowで特集が組まれる監督は年を重ねられた方が多い中、深田監督は比較的若い。それでも、これまで素晴らしい功績を残し年齢に負けないキャリアを持っている。コロナによって、映画界全体が苦境に陥っているが、映画館の存続に尽力してくれた。この世界になくてはならない存在です」と話す。

 深田監督の今後の活躍が期待される。