ベルリン映画祭が男優賞と女優賞を廃止 性別にこだわらない「主演俳優賞」に統一

2020年08月25日 16時21分

2014年、女優賞に輝いた黒木華

 ベルリン国際映画祭の主催者は24日、来年から男優賞と女優賞を廃止し、性別にこだわらない主演俳優賞に統一すると発表した。主催者側は「演技の分野で性区別をしないことにより、映画界でもジェンダー問題への意識喚起につながる」としている。

 同映画祭ではコンペティション部門から最優秀作品に「金熊賞」が与えられるほか、「銀熊賞」として男優賞や女優賞、監督賞などが贈られてきた。ベルリン国際映画祭はカンヌ、ヴェネチアと並ぶ世界3大映画祭の一つで、俳優部門の性区別をなくすのはベルリンが初めて。

 一方、主催者は新型コロナウイルスの影響で多くのイベントが中止されたり、オンライン形式に変更される中、毎年2月に開催される同映画祭について来年も従来通りの形で予定していることを明らかにした。

「フェスティバルや市場は出会いや情報交換の場だ。それは映画産業も同じ。今回のコロナ禍により、私たちはアナログ体験をする場所が必要だとはっきり分かった」と主催側は説明し、これまでの映画祭の形式にこだわる姿勢を示した。

 同映画祭では今井正氏や黒澤明氏らが監督賞を獲得したほか、2010年には寺島しのぶが「キャタピラー」で女優賞、14年には「小さなおうち」で黒木華も同賞に輝いた。他にも多くの日本人が受賞している。