コロナ禍でアカデミー賞40年ぶり延期 レッドカーペット、授賞式どうなる?

2020年06月17日 17時00分

 ハリウッド最大の映画の祭典も延期だ。来年2月28日に予定されていた「第93回米アカデミー賞」発表・授賞式が、新型コロナウイルスの影響により、約2か月遅れの同4月25日に振り替えられることを主催者の米映画芸術科学アカデミーが15日に発表した。

 同アカデミーは同日、緊急のオンライン会議を開き、40年ぶりとなる延期を決定した。前回の延期は1981年で、授賞式当日に当時のロナルド・レーガン大統領が銃撃されるという暗殺未遂事件が発生したことから、1日延期された。

 今年は全く事情が異なる。新型コロナのパンデミックにより、ハリウッドでは映画やテレビの撮影や収録など、ほぼ全てが中断したまま。そんな状況を考慮し、同アカデミーは未完成や未公開の作品のため、対象となる上映期間を延長。通常は年末までとする規定を今回は来年2月28日までと決めた。

 では、果たして例年のような華やかなレッドカーペットや授賞式が実現するのか。同イベントのプロデューサーやライブ中継する米ABCは、感染対策が演出にどう影響し、どういう形式で行うのかなど明らかにしていない。

 ABCエンターテインメント社のキャリー・バーク社長は、米CNNに「今年はかつて経験したことのない事態が起きている。われわれは来年の授賞式が、確実に安全なものとなるよう関係者で話し合いを続けていく」と述べるにとどめた。

 また、同アカデミーは12月14日にロサンゼルスにオープンする予定だった「アカデミー映画博物館」についても開業を遅らせ、来年4月30日に延期すると発表した。同博物館はハリウッド映画の歴史に特化した全米初の大規模施設で、同市の新たな人気スポットとして期待されている。

 一方、CNNによると、劇場の再開が遅れていることから、夏休みに封切り予定だった作品の多くが、秋以降に変更された。その結果、ガル・ガドット主演の「ワンダーウーマン 1984」やスカーレット・ヨハンソン主演の「ブラック・ウィドウ」など注目作品が全て同時期に集中するという異例の過密スケジュールとなる。映画会社にとっても厳しい状況が続く。