“コロナ失策”安倍政権さらなる逆風?反安倍映画「新聞記者」が日本アカデミー賞3冠

2020年03月07日 17時00分

主演賞受賞に喜ぶ松坂桃李(左)とシム・ウンギョン(C)日本アカデミー賞協会

 新型コロナウイルスに対する“失策”で叩かれまくっている安倍政権には、さらに逆風か――。

「第43回日本アカデミー賞」授賞式は6日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、会場に観客や報道陣を入れずに行われた。加計学園問題など実際の政治スキャンダルをモチーフにして話題になった「新聞記者」が、最優秀作品賞など主要3部門を制した。

 同作で最優秀主演男優賞を初めて獲得した松坂桃李(31)は、エリート官僚役を好演。壇上のスピーチでは「実現するまでに二転三転、四転五転。それでもこの作品をしっかり見てくださる方に届けたいという人が集まって、撮りきることができました」と、公開までに紆余曲折があったことを改めてほのめかした。

 最優秀主演女優賞は、同作で政権の闇に立ち向かう女性記者を演じた韓国人女優シム・ウンギョン(25)が初受賞した。

「新聞記者」は“反政権の問題作”とのレッテルを貼られた。同作の原案は、菅義偉官房長官の“天敵”である東京新聞・望月衣塑子記者が執筆した同名ノンフィクション。昨年6月に公開されたころには同作の公式サイトが何者かからサイバー攻撃を受けたと報じられて話題になった。

「日本アカデミー賞で、反政権色が強い映画が作品賞を取るとは思わなかった。主演男優・女優賞まで」と目を丸くするのは永田町関係者。同作に関わり、加計学園問題の当事者の一人でもあった元文科事務次官の前川喜平氏はツイッターで「アベ政権が最も嫌う映画が日本アカデミー賞!」と賛辞を贈った。

「主要3部門を制したことで、昨秋にリリースされた『新聞記者』のDVDとデジタル配信は、さらにセールスが伸びるはず。新型コロナウイルスの感染拡大で世間の人々は外出が難しくなっているから、自宅でこの作品を見ようと需要が急増するかもしれない」(映画関係者)

 コロナ対応に苦慮する安倍政権にとっては泣きっ面にハチ!?