瀧内公美 ほとんど裸でキネ旬主演女優賞「そういう作品です」

2020年02月11日 19時25分

瀧内公美

 女優の瀧内公美(30)、池脇千鶴(38)が11日、東京・文京区の文京シビックホールで開催された「2019年 第93回キネマ旬報ベスト・テン表彰式」に出席した。

 主演女優賞に輝いた瀧内は映画「火口のふたり」で、10日後に自衛官との結婚を控えたヒロイン・直子を演じた。人間の欲望をリアルに描いた作品は「R―18」指定で、瀧内と俳優・柄本佑との濡れ場は映画ファンの間で話題となった。

 瀧内は「主演女優賞を頂けることがとても光栄です。この作品は私が1度、お世話になっていた事務所をフリーになった時に声をかけていただけた作品です。もう1回やってみようと思って、やった作品です。現在の事務所の社長に『やるんだったら、思いっきりやるんだよ』と声をかけていただきました。柄本佑さんがいたから、私がいるんだなと思います。感謝を伝えたいです」と喜んだ。

 司会者から「ほとんど洋服を着ていなかったですね?」と問われると「そうですね、そういう作品です」と苦笑い。メガホンを取った新井晴彦監督は「ベッドの上だけ演出しました。あとは放し飼いです」と撮影時のエピソードを明かした。

 助演女優賞の池内は映画「半世界」で、主演・稲垣吾郎の妻・初乃役を演じた。物語をけん引する存在感が評価されているが「ただの“お母ちゃん”になりかねない役だったんですが、阪本監督が一人の女として、妻として、母として、人間としてちゃんと描いてくださった」と感謝した。

 続けて「小さめな映画だったと思うんですが、私の出番もさほど多くないんですが、映画の神様が見てくださってるのかなと。ご褒美をくれたのかなととってもうれしく思います。このトロフィーとっても重いですね」と笑った。

「宮本から君へ」の演技が評価され、主演男優賞に選ばれた池松壮亮(29)は「名誉ある賞を頂けて光栄です」とあいさつすると「いろんな問題がある中で、みんなで戦った末の勲章だと思います」と作品への思いを熱く語った。

 また「愛がなんだ」「さよならくちびる」などに出演し、助演男優賞に輝いた成田凌(26)は「うれしいですね。この世界に入って、キネマ旬報の賞を頂けるのは」と頭を下げた。

【受賞一覧】

日本映画監督賞=白石和彌「ひとよ」「凪待ち」「麻雀放浪記2020」

日本映画脚本賞=阪本順治「半世界」

外国映画監督賞=トッド・フィリップス「ジョーカー」

主演女優賞=瀧内公美「火口のふたり」

主演男優賞=池松壮亮「宮本から君へ」

助演女優賞=池脇千鶴「半世界」

助演男優賞=成田凌「愛がなんだ」「さよならくちびる」ほか

新人女優賞=関水渚「町田くんの世界」

新人男優賞=鈴鹿央士「蜜蜂と遠雷」「決算!忠臣蔵」

読者選出日本映画監督賞=阪本順治「半世界」

読者選出外国映画監督賞=トッド・フィリップス「ジョーカー」

読者賞=ライムスター宇多丸、三沢和子「連載『2018年の森田芳光』」

特別賞=和田誠(映画の素晴らしさや愉しさを広く伝え、多くの映画ファンを育てた功績に感謝を込めて)

【2019年日本映画ベスト・テン】
1位「火口のふたり」
2位「半世界」
3位「宮本から君へ」
4位「よこがお」
5位「蜜蜂と遠雷」
6位「さよならくちびる」
7位「ひとよ」
8位「愛がなんだ」
9位「嵐電」
10位「旅のおわり世界のはじまり」

【2019年外国映画ベスト・テン】
1位「ジョーカー」
2位「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
3位「アイリッシュマン」
4位「運び屋」
5位「グリーンブック」
6位「家族を想うとき」
7位「COLD WAR あの歌、2つの心」
8位「ROMA/ローマ」
9位「象は静かに座っている」
10位「バーニング 劇場版」

【文化映画作品賞】
「i―新聞記者ドキュメント―」森達也監督