昨年、東北地方のある温泉街で、「至る所で塩がまかれている」との通報が相次ぐ“怪奇現象”が起きた。人間によるイタズラなのか、それとも妖怪の仕業か? 本紙が徹底追跡すると、意外すぎる結末が! なんと“犯人”は、女優の飯豊まりえ(22)だったというのだ。いったいどういうことなのか?

 飯豊は昨年春ごろ、初主演のホラー映画「目ヲソラシタラ、死ヌ。シライサン」(10日公開)の撮影のため、東北地方の温泉宿に滞在していたという。過酷な撮影を終え、温泉につかって休んでいたところ、一緒に入っていた宿のスタッフたちの口から、次のような話が聞こえてきた。

「最近、いろんな所に塩がまかれているのよね。誰の仕業なのかしら」「不思議よね~」

 これを耳にした飯豊は、あわてて温泉の中に顔を隠したのだという。なぜならその犯人こそが、飯豊本人だったのだから…。

 飯豊が塩をまき散らした理由は、ホラー映画である「目ヲソラシタラ――」の撮影が、あまりにも怖かったためだ。

「飯豊は超が付くほどの怖がり。にもかかわらず、栄えある初主演映画がホラーになった。そのため撮影現場では、ちょっと物音がするだけでビクビクしていたとか。宿泊先のホテルの部屋は当然個室だから、1人になると、もっと怖くてたまらない。オバケが出ないように、異常なまでに大量の塩を持ち込んで、おはらいとばかりに宿はもちろん、自分が行く所にまきまくったそうです」(映画関係者)

 ロケ先は小さな温泉街だけにウワサがすぐ広まり、「塩まき妖怪が出た!」なんて声が聞かれたほど。でも当の飯豊はそんなことなどつゆ知らず、連日、大量の塩を持ち歩いてまいていたのだから、ウワサは広まるばかりだった。

 冒頭に記した通り、宿のスタッフが不思議がる会話を温泉の中で聞かされても飯豊は恐怖には勝てず、塩をまき続けたとか。映画の撮影が終わり、キャスト&スタッフがいなくなると同時に“塩害”がパタリとなくなったことは言うまでもない。

 昨年12月に行われた同映画の舞台あいさつでも、飯豊は「(初主演は)とってもうれしかったです。とても緊張感のある中、撮影させてもらいました。個人的にオバケが嫌いなんで、(撮影初日が)来てしまったという感じだったんです」と話していた。

 また、共演の稲葉友は「怖がっている飯豊を『大丈夫だよ』という(落ち着かせるための)時間が何より長かったですね。この人に現場から逃げられると何も撮れなくなるので」と、撮影現場では「飯豊の恐怖が収まる時間待ち」が何度も発生したことを明かしていた。

 いろんなことを怖がるあまり、飯豊自身が“怪奇現象”を起こしていたとは――なんとも皮肉な話だ。