映画記者には悩ましい豊作の年 ゴールデン・グローブ賞は異例の票割れ

2020年01月07日 17時00分

 来月の米アカデミー賞を占う、今年のゴールデン・グローブ賞(ハリウッド外国人映画記者協会選出)は、注目作ばかりの“豊作の年”となったことから見事に票が割れた。

 同賞は5日(日本時間6日)に発表・授賞式がビバリーヒルズで行われ、スカーレット・ヨハンソンやシャーリーズ・セロン、ジェニファー・ロペス、マーゴット・ロビーらハリウッドを代表する美人女優がレッドカーペットをにぎわせた。主要各賞が全て異なる作品から選出されるという異例の結果となった。

 最も注目された作品賞(ドラマ部門)には、第1次世界大戦時の2人の若き英国兵の一日を描いた「1917 命をかけた伝令」が選ばれ、同作のサム・メンデス氏が監督賞に輝いた。

 一方、「ジュディ 虹の彼方に」でレニー・ゼルウィガーが主演女優賞(ドラマ部門)を、「ジョーカー」でホアキン・フェニックスが主演男優賞(同)をそれぞれ受賞するなか、「フェアウェル」のオークワフィナがアジア系女性として初の主演女優賞(コメディー/ミュージカル部門)を獲得した。

 オークワフィナは中国系の父親と韓国系の母親を持つニューヨーク出身の女優で、コメディエンヌやラッパーとしても活動している。本名はノラ・ラムだが、「不器用だけど気にしない」という意味の造語を芸名にしている。昨年の米アカデミー賞授賞式ではプレゼンターを務めた。受賞作は、中国系米国人の女性監督ルル・ワン氏の作品で、ニューヨークを舞台に東洋と西洋の社会のはざまで生きる女性をテーマに描いている。

 同部門の主演男優賞は「ロケットマン」のタロン・エガートンが受賞。助演男優賞には「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(クエンティン・タランティーノ監督)のブラッド・ピットが、1995年の「12モンキーズ」以来2度目の受賞となった。同作品はコメディー/ミュージカル部門の作品賞も獲得。タランティーノ氏は、自身3度目となる脚本賞を手にした。