あのジェームズ・ディーン「CG復元で主役級登場」映画に猛批判

2019年11月09日 17時00分

 ハリウッドで“永遠のイケメン”といえば、1955年に24歳の若さでこの世を去ったジェームズ・ディーンだ。そのディーンが最新のCG技術により、新作映画で復活することがこのほど発表された。ところが、その直後、製作陣に対して各方面から猛批判が寄せられ、波紋を呼んでいると米紙ニューヨーク・タイムズなどが報じた。

 ディーンの“CG出演”を計画しているのは、映画プロデューサー兼監督のアントン・エルンスト氏。ベトナム戦争をテーマにした実写映画「ジャックを探せ(原題)」にディーンを主役級で登場させるというのだ。過去の映像や写真をもとにディーンの在りし日の姿を復元し、声は別の俳優が担当するという。

 同紙によると、これには「ハリウッドの伝説的俳優を集客ネタに利用しようとしているにすぎない」という批判があふれている。一方、俳優たちも「新技術によるCG出演という形が確立されれば、将来仕事が奪われかねない」と危機感を募らせている。

 その一人、キャプテン・アメリカ役で人気の米俳優クリス・エバンスは、ツイッターで「ひどい話だ。コンピューターを使えばオレたちをピカソにだって作り替えることができるんだから」と猛反発。実際、2015年の「ワイルド・スピード SKY MISSION」では、13年に事故死した同シリーズのレギュラー出演者、ポール・ウォーカーをCG技術で登場させている。

 そんな中、エルンスト氏は「これはディーンのイメージをおとしめるものではない」とした上で「ディーンの役を手広く探したが適任者がいなかったため、CGでの復元を決めた」と説明した。

 ディーンは55年の「エデンの東」で初主演。甘いマスクながら粗暴で孤独な青年を演じ、米アカデミー賞主演男優賞にノミネートされて一躍スターダムにのし上がった。

 続いて同年に公開された「理由なき反抗」は当時、そのタイトルが若者たちの反抗的行動を表す流行語になり、ディーンの短い生涯の代表作となった。

 その翌年に公開され、ジョージ・スティーブンス監督がオスカーに輝いた「ジャイアンツ」では準主役で出演。当時の大女優エリザベス・テーラーやハリウッド屈指の二枚目俳優ロック・ハドソンらと共演したが、公開時にディーンは自動車事故で、すでに他界していた。