「アラジン」や「ライオン・キング」など、実写リメーク版で絶好調の米ウォルト・ディズニー・カンパニーが新たな歴史を刻んだ。同社は先日、「トイ・ストーリー4」の世界興行収入が10億ドル(約1060億円)に達したと発表。これで今年リリースされたディズニー映画で10億ドル超えした作品は5本目となり、ハリウッド史上年間最多となった。

 米CNNビジネスによると、5本のうち最も成功したのはマーベル・スタジオ製作・ディズニー配給の「アベンジャーズ/エンドゲーム」で、世界興行収入は27億9600万ドル(約2967億円)に上り、これまで世界歴代記録1位だった「アバター」の27億8970万ドルを抜いた。

 続いて「ライオン・キング」「キャプテン・マーベル」「アラジン」「トイ・ストーリー4」がそれぞれ10億ドルを超えた。

 ハリウッドで今年10億ドルを超えたのはディズニーを除くとソニー・ピクチャーズエンタテインメント配給の「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」のみ。ディズニーの完全独り勝ちとなっているが、同社の快進撃は止まりそうにない。

 10月にはアンジェリーナ・ジョリー主演のファンタジー・アドベンチャー映画「マレフィセント」(2014年)の続編「マレフィセント/ミストレス・オブ・イーヴル(原題)」がリリースされ、11月にはアニメ映画の世界興行収入1位を記録した「アナと雪の女王」(13年)のファン待望の続編、「アナと雪の女王2」が控えている。

 さらに12月には1977年に始まった「スター・ウォーズ」シリーズの事実上の完結作となる「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」が公開される。すでに大ヒットが予想されることから、ディズニーによる10億ドル映画の年間最多記録は更新されそうだ。