現在撮影中の007シリーズ最新作「BOND25」に、チャールズ英皇太子がカメオ出演する可能性が浮上している。英紙「サン」は今週、関係者の話として「皇太子が数週間前に撮影セットを訪れた際に、出演話をオファーした。現在、検討されている」と伝えた。

 同紙は、もし実現すれば、皇太子の母親であるエリザベス女王が2012年、ロンドン五輪の開会式で披露された映像の中で、英俳優ダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドと“夢の共演”を果たしたのに続き、007と共演するのは英王室で2人目となる、としている。

 ロンドン五輪の開会式で映し出された映像とは、バッキンガム宮殿にさっそうと現れたボンドがエリザベス女王をエスコートしながらヘリコプターに乗り込むシーンから始まる。ヘリがロンドン上空を飛行した後、映像は会場上空に切り替わる。すると、そこには2人を乗せたヘリが…。

 会場では「007」のテーマ曲が流れるなか、観客が上空を見上げると、女王役とボンド役に扮した2人のスタントマンが英国旗のデザインを施したパラシュートで会場に急降下。しばらくするとVIP席には本物の女王が姿を見せるという斬新なもので、ダニー・ボイル監督が演出した。

「BOND25」製作関係者は「英国民は女王陛下がダニエル・クレイグと共演されたことに大喜びだったが、チャールズ皇太子はそれを上回るだろう」とし「皇太子は英国らしさ全ての縮図ともいえる人物。カメオ出演にはうってつけで、世界中の007ファンは熱狂するに違いない」と「サン」に語った。

 同紙によると、製作側は皇太子の出演を熱望し、実現に向け王室側と交渉を続けているという。