ラドンやモスラ、キングギドラといった日本が生んだ昭和を代表する巨大怪獣たちが、ゴジラと対決する話題のハリウッド映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」が31日、日本を含め世界で同時公開された。

 米芸能メディアは「今週末の劇場売り上げが他を圧倒することは間違いない!」と太鼓判を押し「今夏の映画シーズンをけん引する最高の作品」と絶賛している。

 本作は2014年の「GODZILLA ゴジラ」の続編で、製作の米レジェンダリー・ピクチャーズが東宝からモスラ、ラドン、キングギドラの使用権利を取得したことで実現した。同社はこれまでワーナー・ブラザースと共同で大ヒット作「バットマン ビギンズ」や「ダークナイト」「マン・オブ・スティール」など、多くのスーパーヒーロー映画を手がけたことで知られる。

 今回は神話時代から復活したモスラなど、巨大怪獣たちとゴジラの戦いにより引き起こされる地球壊滅の危機と、それを阻止するため奮闘する特務機関「モナーク」の活躍を描く。

 メガホンをとるのは「X-MEN2」や「スーパーマン リターンズ」の脚本を担当したマイケル・ドハティ監督。出演は「マンチェスター・バイ・ザ・シー」の米俳優カイル・チャンドラー、「ディパーテッド」の同女優ヴェラ・ファーミガや米ドラマ「ザ・ホワイトハウス」の同俳優ブラッドリー・ウィットフォードらベテラン勢が中心。日本からは前作に続き渡辺謙が科学者役で脇を固めている。

 製作費は2億ドル(約218億円)で、宣伝費には破格の1億5000万ドル(約163億円)を投じるなど、本作にかける製作陣の力の入れようは相当なものだ。

 米芸能サイト「デッドライン」によると、作品の興行成績を占う最初の週末の収入を関係者は2億3000万~2億3500万ドル(約250億~256億円)」と予想。先週末に公開された、こちらも話題のディズニーによる実写版「アラジン」の2億1350万ドル(約233億円)を上回るとみられている。

 日本では全国のTOHOシネマズなどで上映中だ。