おおたわ史絵氏が実体験から指摘 薬物依存「家族で対処するには限界が」

2019年05月21日 15時26分

北斗晶(右)とおおたわ史絵氏

 美人女医のおおたわ史絵氏(54)、元女子プロレスラーの北斗晶(51)が21日、都内で行われたジュリア・ロバーツ主演映画「ベン・イズ・バック」(24日公開)の特別トークショーに出席した。

 映画では、ロバーツが薬物(オピオイド=ヘロイン、アヘン、モルヒネなど)依存症の息子を愛情いっぱいに全力で守り抜こうとする母を演じる。おおたわ氏は自身が幼少のころから、実母がオピオイド依存症だった。医師になっても助けることができず、結果的に亡くしたという壮絶な経験を持つ。そうした経緯から現在、刑務所内で診察を行っている。 

 北斗に「私に診察してほしかったら、刑務所に入らないといけない」と言って笑いを誘いつつ「この作品は決して人ごととは思えなかった。依存症と犯罪はセットになっている」と語った。

 さらに「鎮痛薬は精密にできていて、脳にダイレクトに働く。だから、違法薬物みたいな出来の悪い薬物より抜け出しにくい。医師が出す薬も気をつけて使わないといけないということ。我々医者も自問自答しながら、患者さんに薬を正しく投与しないといけない。私は睡眠薬や鎮痛薬を出さないから、医者としては人気がない」とジョーク交じりに指摘した。

「幼少期から母がそんな感じだったので、母を恨んで死んでほしいと思っていたが、心臓が止まったところを診たのは私。必死に心臓マッサージして救おうとした。それが家族なのかなと思った」と、断ち切っても断ち切れない家族の絆について言及した。

 鎮痛剤が入り口になり覚醒剤、睡眠導入剤、暴力、ギャンブルなど、依存症は進んでいくという。おおたわ氏は「もし、子供が薬物依存になったら、恥ずかしいと隠すよりも警察に通報すること。それが最後の愛」と指摘。

 さらに「家族で対処するのには限界があると経験で分かった。自助グループや家族会などの仲間とつながれば、そこで解決しなかったとしても次につながる。患者さんは生きている限り闘いは続くので」とアドバイスした。