“炎上発言”佐藤浩市めぐり場外バトルに発展

2019年05月15日 11時00分

インタビュー発言が炎上した佐藤浩市

 大物俳優・佐藤浩市(58)が初めて炎上に見舞われた。漫画雑誌「ビッグコミック」(小学館)に掲載されたインタビュー記事に猛批判が出ている。24日に公開される映画「空母いぶき」で総理大臣を演じる佐藤が「(総理は)すぐにお腹を下してしまうっていう設定にしてもらった」と告白。これにインターネット上で、潰瘍性大腸炎を患う安倍晋三首相(64)を「やゆしている」と指摘され、作家の百田尚樹氏(63)らがかみつく事態に。安倍首相の「シンパVSアンチ」過激バトルの火付け役となった佐藤の真意とは――。

「三流役者が、えらそうに!!」。こう吐き捨てたのは百田氏だ。発端は「空母いぶき」が連載されている10日発売の「ビッグコミック」に掲載された佐藤のインタビュー。

 日本の領土である南の小島に国籍不明の武装集団が上陸し占領。海上自衛隊はただちに航空機搭載型の最新護衛艦「いぶき」を旗艦とする第5護衛隊群を現場に送り、武装集団と戦闘状態に突入…という、人気コミック作家かわぐちかいじ原作の映画化だ。主演は西島秀俊と佐々木蔵之介。

 紛争下で数々の難しい決断を迫られる首相を演じる佐藤は同誌で「最初は絶対やりたくないと思いました(笑)。いわゆる体制側の立場を演じることに対する抵抗感が、まだ僕らの世代の役者には残ってるんですね」としたまでは良かったが、続けて「(首相は)ストレスに弱くて、すぐにお腹を下してしまうっていう設定にしてもらった」と明かしたのだ。

 この設定では、誰もがアノ人を思い浮かべる。実際にネット上では、ストレスで下痢する首相=安倍首相と“変換”され、そのことを知った“安倍応援団”で知られる百田氏が逆上。ツイッターで「何がぼくらの世代では、だ。人殺しの役も、変態の役も、見事に演じるのが役者だろうが!」「私は自分の作品の映画化に関して、キャスティングに口出ししたことは一度もない。しかし、もし今後、私の小説が映画化されることがあれば、佐藤浩市だけはNGを出させてもらう」と連続投稿した。

 こうなると、炎上は止まらない。同じく“安倍応援団”の「幻冬舎」代表取締役・見城徹氏(68)も「三流役者だとは思わないが、百田尚樹さんの言う通りだ。大体、そんなに嫌なら出なければいいだけだ。しかも、人の難病をこんな風に言うなんて。観たいと思っていた映画だけど、僕も観るのはやめました」と投稿。

 すると、今度は元朝日新聞記者の佐藤章氏がツイッターで「権力者は権力をもっているが故に当然批判されるべき。百田ごとき四流には言い返してやった方がいい」とツイート。もはやネット上では当事者の知らないところで、安倍シンパVSアンチ安倍の激しいバトルに発展してしまった。

 そんななか、冷静なのは当事者サイドだった。小学館と配給会社の「キノフィルムズ」は揃って「映画はフィクションなので、コメントしようがない」。佐藤の所属事務所も「この件に関して発表することは特にありません」と静観の姿勢だ。

 業界でも今回のニュースに対する反応は薄く、「どうでもいい」という感想がほとんど。むしろ、佐藤が作品に口出しして、キャラクターの設定を変えたことに「相変わらずで安心した」といった声も…。

 佐藤をよく知る関係者は「何時間でも役者論を語っちゃうアツい人。小栗旬さんや木村拓哉さんら、佐藤さんの薫陶を受けた俳優は数知れず。なんせ、父親は三國連太郎さんですから。台本や脚本に口出しするのは日常茶飯事です」と話す。

 作品だけでなく、俳優のキャリアプランにも多大な影響を及ぼす。佐藤の助言を真に受けてエラい目に遭ったのが江口洋介(51)だ。

「トレンディー俳優としてブレーク後、江口さんは将来について悩んでいた。すると、佐藤さんが『おまえは主演しかやるな。安請け合いはしなくていい』と豪快にアドバイス。江口さんがそれを忠実に守ったところ…。単純に仕事が来なくなりました(笑い)。佐藤さんは助言したことすら忘れていたそうです」(芸能プロ関係者)

 そんな佐藤だけに、今回の騒動は「いい宣伝になっただろう」くらいにしか思っていないかもしれない。