広島で被爆した少女を描いた小説の映画化に批判殺到!白人至上主義だ

2019年05月11日 16時30分

 終戦直前の1945年8月6日、当時2歳で広島で被爆し、白血病を発症してわずか12歳で亡くなった佐々木禎子さんの生涯を、ハリウッドが映画化することを決定し、先日主要キャストが発表された。ところが白人女優が主役に抜てきされたことから、米国内ではアジア系市民を中心に「ホワイトウオッシング(白人至上主義)だ!!」と反発が広がっている。

 映画「One Thousand Paper Cranes(千羽鶴)」の主人公は、77年に児童向け小説「サダコと千羽鶴」を出版した米絵本作家エレノア・コア。同小説がきっかけとなり、禎子さんが病床で折り続けた千羽鶴の話が世界中に広まった。そのエレノア役にミュージカル映画「アクロス・ザ・ユニバース」のエヴァン・レイチェル・ウッド(31)が決まったのだ。

 これにSNSでは「いい映画には白人が必要なんだね」「広島の原爆で1万4000人以上が犠牲になった。ハリウッド↓『そうだ、被爆者を取材した白人女性の映画を作ろう』」など、皮肉たっぷりの批判が殺到している。

 米オンラインニュース「ハフポスト」の取材に応じた同映画のリチャード・レイモンド監督は「フェイスブックなどで批判を受けていることは承知している」とした上で「この機会にいくつかの点について解説しておきたい」と語った。

 同監督によると本作品は2001年に出版されたイシイ・タカユキ氏による同名の小説が原作。5年前にイシイ氏に映画化について伝え「サダコや他の被爆者の物語を忠実に伝え、最大の敬意を払うため、イシイ氏と綿密な協力関係のもと映画化に取り組んでいる」と明かした。

 レイモンド監督はまた「この映画はサダコの視点から語られる作品で、(寺島しのぶを含む)日本人もキャスティングされていて、日本で撮影される」とし、エレノアが中心のストーリーではないことを強調。エレノアについては「サダコの話とは別に展開する」と説明した。

 ウッドや寺島の他には英俳優ジム・スタージェスの出演が決まっているが、禎子さん役はまだ発表されていない。