俳優の草なぎ剛(44)、山崎光(15)、女優の須藤理彩(42)、新音(にのん=14)が16日、都内で行われた映画「まく子」の公開記念舞台あいさつに出席した。

 山崎演じる小学5年生の主人公・サトシの思春期の葛藤など、小さな町に生きる不器用な人々を描く。前日(15日)に中学を卒業したばかりの山崎は「この一年はとても大事だった。主演をやることで、これからの俳優人生の糧になったと思う」と語った。

 サトシの初恋の相手で、不思議な転校生・コズエを演じた新音は役づくりについて「目力やイントネーションを意識して、不思議なところが出るようにした」と振り返った。

 草なぎは浮気をする主人公の父親役、須藤は夫の浮気を知りながらも知らないフリをする母親役を演じた。

 ラストシーンでは、草なぎと山崎が下半身裸でじゃれ合う。だが前張りを張っていることが後方から見るとバレてしまい、草なぎは前張りナシで挑んだという。

「男には事情がある。だから僕は見えないようにテクニックを使って、役者魂で頑張った。思い切りはいい方なので。そこは(山崎との)勝負だった。大きさではなくて、心の大きさの勝負で(笑い)」とジョークを言うと、失笑する新音をチラリ。「すいません、新音ちゃん、こんな話で…」と即謝罪した。

 これに須藤は「下ネタからいろんな話まで、トークの幅がすごいですね」と感心した。