日本でナンバーワン人気を誇るK―POPグループ「BIGBANG(ビッグバン)」のD―LITE(25=ディライト)が、新ミニアルバム「でぃらいと」で、昭和にタイムスリップしたかのようなコスチュームに身を包み“大変身”を遂げた。28日、東京・江東区の東京スポーツ新聞社を訪れたディライトは、新アルバムで“宴会ソングの王様”を狙うというからイメージと真逆。本紙に明かしたその真意とは――。

 ディライトが所属するビッグバンは、来月15日の愛知・ナゴヤドームを皮切りに、大阪、福岡、札幌、東京と5大ドームツアーを行う。「今最もライブのチケットが取りづらいグループです。あまりにも人気で、来年早々に追加公演を行うことも決まりました。2年連続5大ドームツアーは海外アーティスト初です」と音楽関係者。

 ドームクラスの会場を満杯にするビッグバンだが、この日のディライトはどこか懐かしいキャラバン隊の様相で、キャンペーンガールを引き連れ、東スポ編集局にやって来た。こうしたキャンペーンは「韓国で新人の時、7年前。結構やりました。日本では初めてだし、懐かしいです。新人になった気分です」とか。

 普段はクールで格好いいイメージで売っているビッグバンだが、この日のディライトの姿はまるで“別物”。とても流行の先端とは言えない、ノスタルジックな格好だ。いったいなぜイメージを崩してまで「宴会企画ミニアルバム」と銘打たれた新アルバムをリリースすることになったのか?

 ディライトは「今年、僕のソロツアーで和田アキ子さんの『古い日記』など歌いましたけど、あのステージが反応が良かったし、みんなで踊りながら楽しんだステージを社長が見て、提案を受けたんですね。この(宴会に適した)アルバムを作ろうと」

 ディライト本人はこの変化を楽しんでいるようで「いつもと全然違いますね。僕も今、夢みたい。キャラクターも違うし、音楽性も変わった。楽しいし、このアルバムは今まで作業した時間が一番短かった。そのぐらい僕もむちゃくちゃ楽しかった」

 新アルバムには、韓国の演歌とも呼ばれている「トロット」というジャンルから「ナルバキスン」という曲だけではなく、前出の「古い日記」、山本リンダ(63)の「どうにもとまらない」のカバー曲も収録されている。どの曲も忘年会などでみんなで歌って踊れるような曲調となっているという。

 和田は「40年前の歌を今の時代に、今の形で伝えてもらえることは本当にうれしいです!」、リンダは「D―LITEさん、ステキ!! ステージでもノリノリで思いきり楽しんでネ!」とメッセージを寄せた。

 ディライトは「このアルバムは宴会、忘年会に向けて作ったアルバムだから、たくさんたくさん聞いて一緒に踊って楽しんでください。このアルバムは聞いてほしいというより、歌ってほしいアルバム。たとえば忘年会とか、カラオケに行って歌うときに悩む人。たくさんいますね。その人にピッタリだと思います」

 そろそろ迎える忘年会シーズンの主役となることはできるか。