KARA「解散否定報道」の裏に反日圧力

2013年10月09日 11時00分

手でハートマークを作りファンの声援に応えるニコル(中)と手を振るク・ハラ(右)、ハン・スンヨン

 本紙が火をつけた「KARA解散」報道で韓国芸能界が大騒ぎになっている。所属事務所「DSPメディア」は大慌てで解散を否定するも、同時にチョン・ニコル(22)の脱退を発表するなど支離滅裂。日本公演のためグループが来日した7日にはニコルがツイッターで“KARA存続”をにおわし、混乱にさらに拍車をかけた。二転三転する現地での不可解報道の裏にあるのは、韓国メディアの「なんで日本のマスコミにスッパ抜かれるんだ!?」という反日感情丸出しの怒りだ。KARAの「解散否定報道」の舞台裏を洗いざらいリポートする。

「東スポが店頭に並び、東スポWeb版でも報じられた直後、韓国の芸能マスコミは騒然となり、DSPには事実確認を求める記者が殺到したそうです。なかには興奮気味にまくし立てる者もいて、事務所スタッフはヘロヘロになっていましたよ」

 そう話すのは韓国事情に詳しい関係者。4日発行の本紙1面「KARA解散」報道を受け、DSPはホームページ上で解散を即座に否定した。だが、直後にメンバーのニコルとは来年1月に契約が満了し、脱退することを発表。

 要は「ニコルはいなくなってもKARAはなくならない。だから解散ではない」という強引な理論だ。昨年の李明博前大統領の上陸で火がついた竹島問題以降、日韓関係は冷え切ったままで「韓国メディアは自国のアーティストの解散を日本のマスコミに先に出されたことが許せない。ある意味、DSPは韓国メディアを敵に回さないために体のいいことを言うしかなかったのかも。有力メディア『朝鮮日報』なんか、これみよがしに『解散否定』と報じましたからね」(前同)

 7日には脱退を表明したニコルがツイッターで「私はKARAのメンバーとして始めたので、最後もKARAのメンバーとして終わりたい」「事務所の所属アーティストではないが、これまで共にやってきたメンバーとグループを続ける方法を見つけられるのではないかと思う」と発言。だが、この存続への含みも、本紙ですでに伝えた“想定内の動き”だ。

 メディアもピリピリするほどの“爆弾”だったようだが、実際KARAにとっては2011、12年に続く3度目の解散騒動。今回こそ“三度目の正直”で、空中分解は避けられそうにない。

 根底にあるのは所属事務所「DSPメディア」に対するメンバーの不信感だ。韓国エンタメ事情に詳しい人物の話。

「ターニングポイントは数年前にDSPの社長が病で倒れ、そのあとを奥さんが引き継いだこと。素人同然の奥さんがいきなりトップに立ったことでおかしくなった。日本支部の女社長は“ある事情”から奥さんに解任されたそうです。メンバーも先を見据え、11年には専属契約の解除を通告していた」

 火種は常にくすぶり続けていたわけだが、事務所と衝突して辞めるよりも、契約が切れるのを待った。それが来年1月だ(来年4月で契約満了のカン・ジヨンは除く)。

 つまり今回の解散騒動は偶然ではなく、必然。舞台裏を知る人物によると「ニコルがDSPに戻ることはない。すでに新たな受け入れ先も決まっているそうだ」。

 浮上しているのは韓国最大手の芸能事務所「SMエンターテインメントグループ」。それも同社と韓国の巨大企業「サムスングループ」が先月、業務協約して設立した「S Cube(エスキューブ)」が有力という。

「韓国の音楽業界は頭打ち。市場を広げるなら日本しかない。SMとサムスンがタッグを組んだら鬼に金棒で、ニコルのほかにもアーティストがこれから次々と合流してくる可能性が高い」とは音楽関係者。

 DSPと2年間の契約延長を発表したク・ハラ(22)、ハン・スンヨン(25)、ギュリ(25)についても「マスコミ対策でそう言っているだけで、実際は本当に更新するかわからない」というのが大方の見方で一部では「SMエンタがDSPごと買収するなんて話も出ている」(前同)という。

 8日から日本で“ラストコンサート”が始まったKARA。だが、どんな状況になろうと、本紙報道の通り、これが現メンバーとしての最後の姿になることに変わりはない。