男性4人組の韓流グループ「WINNER」が28日、幕張メッセでアリーナツアー千葉公演を行い、1万人を動員した。

 カン・スンユン、イ・スンフン、キム・ジヌ、ソン・ミノの4人からなるグループで、8月7日発売の新アルバム「WE」を掲げた同ツアー。これまでのツアーではカバー曲も歌ってきたが、今回は初めて全曲オリジナル&日本語で25曲をパフォーマンス。さらに初の生バンド演奏がライブを盛り上げた。

 リーダーのスンユンは「日本語バージョンを仕上げてきました。みなさんにとってのプレゼントです。ジャパンの皆さんに初めて出会った時を思い出しながら歌いたいです!」と呼び掛けた。デビュー5周年の今年、6回目の日本ツアーで初のアリーナツアーを開催。9月まで全7都市(9公演)を回り、韓国を含めて自身最多となる約5万人を動員する。

 元徴用工問題、レーダー照射問題、そして最近も半導体材料の対韓輸出管理で日韓の対立は深まるばかりだが、日本の若い女性ファンは以前と変わらぬ姿で韓流グループに熱狂している。

「今は『第3次韓流ブーム』と呼ばれていますが、けん引しているのは10代、20代の若者で、女性ファンが多い。2003年ごろの第1次ブームは、韓流ドラマ『冬のソナタ』によるもの。中高年のファンが多くて政治的な影響も受けやすかったが、今の若者は政治的な関心が薄いので、日韓問題で影響されることはほとんどない」(音楽関係者)

 先の参院選も48・80%という過去2番目に低い投票率で、特に10代をはじめ若い世代での投票率下落が目立った。

 日本の芸能界に関しては政治的な対立が、韓国グループに影響を及ぼすことは少なくなっているのかもしれない。