原爆Tシャツやナチス帽の着用で、世界的に非難を浴び、謝罪に追い込まれた韓国の男性7人組グループ「防弾少年団(BTS)」を巡って、物騒な騒動が起きた。BTSをバカにされ、逆上した女性がSNS上に脅迫めいた投稿をしたところ、これを看過できないとばかりに、この女性が在籍している大学に爆破予告をした者が現れたのだ。

 発端はBTSのファンという女性のツイッターへの投稿だった。「バイト中に聞こえてきたよ。『韓国人の紅白取り消しになった男のアイドル、頭おかしい』って言っていること」

 女性は続けて「個人情報を取り扱う仕事上、名前から性癖まで暴露可能だ」とBTSの悪口を言った客の素性をばらせると投稿したのだ。この女性は大手レンタルビデオ店のアルバイト店員で、「名前から性癖まで」とはAVの貸し出し履歴を調べ上げようということなのか。この投稿にネット上は炎上。女性はすぐさま特定され、レンタルビデオ店は15日、「アルバイトスタッフのツイッター上の発言におきまして、大変不適切な表現がありましたことを心より深くお詫び申し上げます」と謝罪文を掲載するに至った。

 炎上劇はこれだけで終わらなかった。15日午前、名古屋市千種区の椙山(すぎやま)女学園大に「午後3時半までにネット上で騒ぎになっている女子学生について、大学が公表しなければ校舎や周辺を爆破する」などと書かれたメールが届き、同大は愛知県警千種署に通報した。

 既にネット上ではアルバイトの女性が同大の学生と特定されていたとあって、ネット上での騒動に怒った何者かが爆破予告したとみられる。結局、不審物は見つからなかったが、県警は偽計業務妨害の疑いも視野に関連を調べている。

 BTSのファンVSアンチ、反対派によるネット上の場外戦。双方、過熱するばかりで、歯止めが利かなくなってしまっているようだ。