【岸本拓也が街をプロデュース】有名なバラ焼き以外にもあった絶品グルメ

2022年01月30日 10時00分

バラ焼きを見つめる岸本氏
バラ焼きを見つめる岸本氏

 日本全国に増え続ける面白い名前のパン屋のプロデューサー・岸本拓也氏が、もし地方の街をプロデュースしたら? 新規開店のために日本を飛び回り、地道な調査を重ねる岸本氏。蓄えた知識を街おこしに生かしてもらおうという連載です。

【青森・十和田市①】

 私はこれまで、十和田市には行ったことがありませんでした。自分の周りの人に十和田のイメージについて聞いたところ、全員が「十和田湖」と答えたのです。十和田市の隣にある七戸町には「七戸十和田」という名前の新幹線の駅があるのですが、この駅名を地名だと思っている人もいました。

 このように十和田は、知られているようで意外と知られていない街なのです。そんな十和田の魅力はやはり、空気がおいしいこと。そしてノスタルジック。昭和がそのまま残っているような雰囲気を感じました。

 私たちは昨年11月、十和田市に「ゴージャス先生」というパン屋をオープンしました。十和田で広く愛されるパン屋であるべく、高級食パン店を展開して気が付いたことがあります。とにかくみなさん、たくさんパンを買ってくださる。購入点数を比べても東京とは明らかに違います。東北はお米がおいしい地域でもあるため、初めはお米の文化が強いのではないかと思っていましたが、パンの文化も熱いことが分かりました。これからもっと広げられるのではないかと可能性を感じています。パン屋のプロデュースを通じて街おこしをしていくうえで重要なことは、その街の魅力を引き出すことだと考えています。まずは食の分野で発見した十和田の魅力があります。

 十和田のグルメで有名なものといえば、B級グルメのバラ焼き(牛バラ肉と玉ねぎをタレで炒めたもの)です。新型コロナが流行する前は、B級グルメのトップを決めるイベントが地元で開催されたりと、B級グルメを通して街おこしが行われていました。

 しかし、私はバラ焼き以外にも絶品グルメを見つけたのです。それは豚のタンです。とても新鮮でおいしかったのを今でも覚えています。東京で豚タンを食べようと思っても、なかなか上質なものは食べることができません。味わいがあってしかも安い。十和田ではそんなおいしい豚タンが買えるお店や、食べられる飲食店がいくつかありました。豚タン自体、知らない人も多いので、この絶品グルメを十和田の魅力の一つとして発信していくと良いのではないでしょうか。(隔週金曜掲載)

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