【アニソン四半世紀】紅白歌合戦の歴史を変えた水樹奈々の「深愛」は奇跡的な完成度を持つ一曲

2022年01月01日 15時00分

水樹奈々「深愛」のジャケット(東スポWeb)
水樹奈々「深愛」のジャケット(東スポWeb)

【水樹奈々「深愛」】
 
 2009年の大みそかは、アニソンの歴史上で極めて重要な出来事があった。水樹奈々がNHKの紅白歌合戦に、声優シンガーとしては初めての出場を果たしたのだ(その後も2014年まで連続して出場)。

 歌った曲は同年に発売されたシングル「深愛」。アニメ「WHITE ALBUM」第1期のオープニングテーマである。オリコンのシングルチャート上でもデイリー1位、週間2位という堂々たる成績で、紅白出場も当然といえば当然だった。ちなみにチャートで見ると、水樹は2005年に発売された12枚目のシングル「ETERNAL BLAZE」から、2021年10月発売の最新シングル(41枚目)「Get up Shout」まで、すべてオリコン週間シングルチャートでベスト10入りしている。まさに〝声優シンガーの女王〟と呼ぶべきアーティストだ。

 ダンサブルな曲、ハードロック調の曲、バラードなど水樹のシングルにはさまざまなタイプのものがある。その中でも「深愛」は、かなり歌謡曲に接近した曲といえる。特にサビで歌われる〝泣きのメロディー〟は、日本人なら必ず心を揺さぶられそうなもの(歌詞もしかり)。一歩間違えば演歌だが、その一歩を間違えていないのでアニソンとして、また和風ポップスとして奇跡的な完成度を持つ一曲になった。

 水樹の初出場以降、紅白歌合戦でも〝アニソン枠〟が増えてきたように思う。そういう意味でも、この「深愛」は重く大きな扉を力ずくで開け放った名曲といってよさそうだ。

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