【岸本拓也が街をプロデュース】街おこしでダリアが選ばれたワケは…

2021年12月12日 10時00分

ダリア狩りを楽しむ岸本氏
ダリア狩りを楽しむ岸本氏

 日本全国に増え続ける面白い名前のパン屋のプロデューサー・岸本拓也氏が、もし地方の街をプロデュースしたら? 新規開店のために日本を飛び回り、地道な調査を重ねる岸本氏。蓄えた知識を街おこしに生かしてもらおうという連載です。

【福島・塙町①】

 今回からお話しするのは、福島県の中通りに位置し、東白川郡に属する塙町です。人口はおよそ8300人と小さな町ですが、さまざまな観光資源があり、魅力的なところです。

 塙町で有名なものといえば、ダリアです。ダリアはキク科の花で、赤やピンク、オレンジといった鮮やかな色が特徴です。1本の相場が700円前後と少々お高めな花でもあります。塙町では、街おこしの一環としてダリアの栽培が多くの農家で行われています。なぜダリアなのかというと、塙町の名前に由来しており、はな=花、わ=人の和・輪という意味を込めて、華やかで種類が豊富な上、花が咲く期間も長いことからダリアが選ばれたとか。

 そんな塙町には「THE DAHLIA」という、ダリア狩りが楽しめる予約制の摘み取り専用圃場(ほじょう)があります。ここでは2200円でダリアが摘み放題。決して安くないダリアですが、2200円でいくらでも摘めるのはお得ですよね。私もたくさんダリアを摘んで、帰った後、会社の飲食施設などに飾りました。

 塙町にはダリア園がいくつかあり、街を歩いていてもあちこちでダリアを目にします。2001年に福島・須賀川市で開催された地方博覧会「うつくしま未来博」で、塙町はダリア園を出展し、その取り組みが評価され優秀賞を受賞しています。

「はなわのダリア染め」と呼ばれる、ダリアを使った草木染やダリアをイメージしたソフトクリームも販売されています。ほかにも、ダリアの華展を開催しており、ダリアのマスコットキャラクター「ダリちゃん」もいたりと、町全体がダリアを使った観光事業に取り組んでいます。

 ダリアやダリアを活用した商品をもっとアピールすれば多くの観光客を呼び込むことができると思います。

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