【人生を変えることば選び】年末のあいさつ回りは明るい未来へ〝過去をほめる〟

2020年12月13日 10時00分

松本秀男氏

【ほめ達・松本秀男 人生を変えることば選び】12月も半ばを迎え、いろいろあった今年も締めくくりの時期ですね。例年であればそろそろ得意先へのあいさつ回りの準備ですが、今年は年末のあいさつも、メールやオンラインになるかもしれません。一年の感謝を伝えるあいさつです。できたらいいことば選びで印象を残し、素晴らしい来年につながるようにしたいですね。

 年末のあいさつや御礼のことば選びのポイントは、「過去をほめる」「未来をほめる」です。

 まずは「過去をほめる」。「今年もお世話になりました!」だけでは通りいっぺんに思えますので、得意先や相手との過去、この一年を振り返って、「これがありがたかった!」「こんなことが素晴らしかった」と具体的に伝えます。仕事と関連して「春にいただいた発注が、私たちの新たな技術革新につながりました!」「自粛ムードの中での、あのオーダーは本当に助かりました!」など。どうしても仕事は前へ前へと進んでしまって、過去のことは忘れてしまいがち。「あのこと、忘れてませんよ!」と伝えるだけで、たっぷりの感謝も伝わり、相手も喜んでくれるでしょう。人は誰かの役に立ちたいものですから。

 そして次に「未来をほめる」。これは相手や得意先企業の努力の先に、必ず素晴らしい未来、来年がやってくると伝えることです。たとえば「この製品を通して、消費者のライフスタイルが変わりますね!」「来年はいよいよ次のステージですね! 楽しみです」など。大事なのは、お世辞やおべんちゃらではなく、相手や得意先企業の歩む姿を冷静に見て、そのたどり着く先をことばにしてほめるという点です。こうすることでお互いに明るい期待感や来年への自信が生まれます。

 この「過去をほめる」「未来をほめる」ともう一つ、今年は特に大切なことがあります。それは、「私たちみんなをほめる」です。2020年はコロナ禍で誰もが大変な思いをしました。ビジネスに直接影響のあるなしにかかわらず、今まで当たり前だった生活がなくなり、不安や不自由をすべての人たちが経験しました。だからこそ「今年はみんながんばりましたね」、そんなひとことを伝えたいですね。しっかりほめ合い、気持ちが前を向くような一年の締めくくりにいたしましょう。

☆まつもと・ひでお 1961年東京都生まれ。国学院大学文学部卒業後、さだまさし氏の制作担当マネジャー、ガソリンスタンド経営を経て、45歳で外資の損害保険会社に入社。トップ営業マンとなり数々の実績を作る。現在は一般社団法人・日本ほめる達人協会専務理事を務め、企業セミナーなど多方面で活躍中。著書に「できる大人のことばの選び方」や「できる大人は『ひと言』加える」など。

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