【昭和ロックを語る時が来た!】織田哲郎が語る「80年代ロックの躍進」

2020年11月29日 10時00分

80年代のロックの“立ち位置”について語るユカイと織田(左)(顔写真は秋元奈緒美)

【ダイアモンド☆ユカイ 昭和ロックを語る時が来た!:織田哲郎編】「レッド・ウォーリアーズ」のボーカル、ダイアモンド☆ユカイ(58)が、ゲストを招いて昭和時代に巻き起こった日本のロックムーブメントをひもとく。ゲストはシンガー・ソングライター、作曲家、プロデューサーとして多数のヒット曲を世に送り出した織田哲郎(62)。歌謡曲が全盛だった日本の音楽界は、ロックの躍進によって、1980年代に大きく変わったという。

 ユカイ 織田さんがソロデビューしたのは?

 織田 1983年だね。

 ユカイ 俺はそのころ、大学でバンドやってたか。

 織田 80年代ってさ、日本のロックにそれまでとは違う流れが出てきて、80年代の最初と最後では、ロックを取り巻く環境が大きく変わったんだよ。

 ――と言いますと

 織田 まず前段として、77年、俺が高校卒業した時ぐらいかな。「Char・ツイスト・原田真二の“ロック御三家”」って呼ばれて、ロックのミュージシャンがアイドルっぽい人気を得ていた。

 ユカイ でもその時は歌謡曲の一部という扱われ方になってたね。歌謡曲という強固な壁があったから、そっちに寄せないとプロモーションもできない。

 織田 そうそう。あの人たちはそこで戦っていたんだよ。俺の中に歌謡曲はひとつの仮想敵という意識があった。

 ユカイ 歌謡曲全盛期の音楽番組は、ロック系はひと番組にひと枠とか決まってたからね。

 織田 出たら出たで、「なんだこれ?」ってことがあってさ。あの当時ってまだオーケストラがついてる歌番組があったじゃない。ソロで出た時、オケの演奏で、指揮者の書き譜のアレンジでやってくれとか言われて。いやいやいや、こっちはロックをやろうとしてるのに、歌謡曲と同じ手法でやると言われても…って困ったよ。

 ユカイ 今だったら逆にオケと一緒にやりたいけど、当時の映像見ると、ロックバンドが出てくるとオケやハコバンは一切演奏しないんだよね。一緒にやれば面白いのに、そういう融合はなかった。

 織田 弦はいいけど、ハコバンのドラムはジャズ上がりの地味めな人が多かったから、ロックは…。でもそういう部分が、80年代の10年間でみるみる変わっていったんだよ。ロックバンドがポップスとして食い込んでくるようになってさ。ロックを取り巻く環境が大きく変わった。

 ――80年代半ば以降、BOØWY、ブルーハーツ、レッド・ウォーリアーズなどロックバンドが次々とブレークしました。一方でオケが入った歌番組は消滅していきました

 ユカイ その80年代、ビーイングはどうでした?

 織田 優秀なミュージシャンがいっぱいいたよ。ヘビメタならラウドネス、ジャズならサックスプレーヤーの清水靖晃さんとかね。長戸大幸さんの戦略として、まずメジャーじゃないジャンルのトップを取ろうというのがあった。実際、トップを取っていくし、秋本奈緒美をジャズ歌手としてデビューさせて、しっかり話題をつくったりね。そこから始まって、メジャーなフィールドをやろうと、最初につくったのがTUBEだね。

 ◆12月5日ユカイのライブ特別ゲストはエディ潘 12月5日に東京・港区の東京アメリカンクラブで開催される「ダイアモンド☆ユカイ 30th Anniversary THE PREMIUM CHRISTMAS DINNER SHOW 2020」に、元ザ・ゴールデン・カップスのエディ潘がスペシャルゲストとして登場することが決まった。

 エディは故松田優作さんのライブをサポートしたほか、数々のヒット曲でギターを弾いた伝説のギタリスト。俳優藤竜也が作詞しエディが作曲した「横浜ホンキートンク・ブルース」は、松田さんや故原田芳雄さんに愛され、ユカイもカバーしている。

 エディは1月からの当連載にも登場。先日、横浜のライブハウス「ゴールデンカップ」でユカイとの対談が行われた。

 ☆おだ・てつろう 東京都出身。シンガー・ソングライター、作曲家、プロデューサー。1979年デビュー。80年代半ば以降、作曲家として「シーズン・イン・ザ・サン」「負けないで」「おどるポンポコリン」などのヒット曲を手掛け、自身のシングル「いつまでも変わらぬ愛を」もミリオンセラーに。累計シングル販売数4000万枚以上。ダイアモンド〓ユカイらとのバンド「ROLL―B DINOSAUR」で2枚のアルバムをリリース。織田哲郎LIVE2021「幻奏夜Ⅴ」を1月9日(土)にヒューリックホール東京で開催。

 ☆ダイアモンド・ユカイ 1962年3月12日生まれ。東京都出身。86年にレッド・ウォーリアーズのボーカルとしてデビュー。89年に解散後、数度再結成。

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