【人生を変えることば選び】面白い話ネタじゃなくてOK!今こそ大切にしたい「雑談力」

2020年10月25日 10時00分

【ほめ達・松本秀男 人生を変えることば選び】ここへきて「雑談力」の大切さが改めて注目されています。

 働き方改革で効率を求めてきた上にコロナ禍でのリモートワーク。一方で無駄を省けば省くほど「大切な無駄」があったことに気づかされます。その一つが「雑談」。相手との信頼関係をつくったり、思いもよらぬ情報やアイデアを引き出したり、何より元気になれたりするもの。重苦しい時代の今こそ、「雑談力」をつけたいですね。

「話が続かないんです…」「面白いネタもなくて…」。そんなお悩みもよく聞きます。まったくもって大丈夫です! 雑談力は「話す力」でなく「聴く力」です。さらに言うなら「相手を知ろうとする力」なのです。

 実は私はかつて営業マン時代、超口下手営業でした。商品説明以外はお客さまと雑談もできません。結果としてお客さまと信頼関係もできず、まったく売れない営業だったのです。ただある時から「話す」のをあきらめて「聴く」に徹するようにしました。しかもただ「聴く」のではなく、お客さまの素晴らしさを引き出す聴き方に変えたのです。すると会話が弾む弾む!

 身につけたのが「パワーショベル質問」。これは5W1H(いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように)を使いながら相手の素晴らしさを徹底的に「掘り出す」質問方法です。

 ただ注意点もあって、尋問になるといけないので、丁寧に聴くのが大切です。「へえ、なぜそう思われたんですか?」「どうしたらできるんですか?」…こういった質問を繰り返していくことで相手も今まではなかなか気づかなかった、自分の仕事の素晴らしさに気づき、雑談ながら深く楽しく盛り上がります。

 もちろん営業だけではなく普段の雑談でもOK。「週末どこか行かれました?」「うん、タコ釣りに」「えええ? タコってどうやって釣るんですか?」。これだけで楽しい雑談が約束されます。

 ちなみに会話の接ぎ穂となる相づちにもコツがあって、「あいうえお、はひふへほ」を使うのがオススメです。「ああ。いいですねえ。うんうん! え? おおお。はー! ひひひ。ふふ。へえ~! ほほお」と、書くとアホっぽく見えますが(笑い)、敬意を持って使えば大丈夫です!

 楽しい雑談はストレスを減らし、このコロナ禍においてはお互いに元気も分け合えます。久しぶりに気のおけない誰かと雑談してみませんか?

 ☆まつもと・ひでお 1961年東京都生まれ。国学院大学文学部卒業後、さだまさし氏の制作担当マネジャー、ガソリンスタンド経営を経て、45歳で外資の損害保険会社に入社。トップ営業マンとなり数々の実績を作る。現在は一般社団法人・日本ほめる達人協会専務理事を務め、企業セミナーなど多方面で活躍中。著書に「できる大人のことばの選び方」や「できる大人は『ひと言』加える」など。

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