【人生を変えることば選び】お盆休みも巣ごもり生活… 家族には「事実」だけでも伝えて!

2020年08月06日 10時00分

【ほめ達・松本秀男 人生を変えることば選び】旧盆も近づいてきました。子供たちもようやく夏休みですね。今年は故郷にウイルスを持ち帰りたくないと帰省も避ける方が多いと聞きます。

 となると暑い夏、自宅で親子そろって過ごさなければなりません。4月の緊急事態宣言中もコロナ離婚という言葉が生まれるほどで「我が家が緊急事態なんですけど!」と笑えない話も聞きました。こんな時にも、ことば選びで危機を乗り越えましょう。

 私はほめる達人ですので、家庭でもほめることをオススメしていますが、とはいっても、一番ほめづらいのが夫婦の関係であることも十分に承知しています。なので無理してほめ言葉を言わなくても、最初は「ありがとう」から始めましょうとお伝えしています。「ありがとう」も「事実+ありがとう」だと伝わりやすい。

「マスク買っといてくれて、ありがとう」

 この伝え方は、相手が貢献してくれていることへの感謝として伝わります。ただこの「ありがとう」もなかなか言えない!と言う方も多いことも十分に承知しています。ならば「ありがとう抜き」でイイので、「事実」だけでも伝えましょう。

「マスク買っといてくれたんだ」「布団干してくれたんだね」「お! 冷蔵庫にビールたっぷりある!」

 これを言うだけでも、夫婦関係が激変します。ぜひ、やってみてください。

 お子さんに対しても「ほめ言葉抜き」のほめ方があります。

「お、宿題やってんだ」「部屋片付いているね」「早起きじゃん」

 えらい、とも、すごい、とも言わなくても、相手を認め、こちらが喜んでいると伝わります。

「ありがとう抜き」「ほめ言葉抜き」で事実だけ伝える。照れくさい場合はそこからスタートして、徐々に「ありがとう」や「ほめ言葉」を付け足していきましょう。

 それでもいきなり普段言わないことを言えないという方は、普段を普段じゃなくしてしまうのも手です。家族でボードゲームをやってみるとか、家の中に非日常を取り入れると、それをきっかけに「すごいじゃん!」などと、普段口にできない言葉が言えたりします。4月の外出自粛中に家族で麻雀を始めたら、会話が一気に増えて、お互いを大切にできたという家族もいました。

 世界で一つの大切な我が家です。小さなことば選びで、今夏は快適に過ごしましょう。

☆まつもと・ひでお=1961年東京都生まれ。国学院大学文学部卒業後、さだまさし氏の制作担当マネジャー、ガソリンスタンド経営を経て、45歳で外資の損害保険会社に入社。トップ営業マンとなり数々の実績を作る。現在は一般社団法人・日本ほめる達人協会専務理事を務め、企業セミナーなど多方面で活躍中。著書に「できる大人のことばの選び方」や「できる大人は『ひと言』加える」など。