【人生を変えることは選び】「でも・だって・どうせ」の〝眉間にシワことば〟はNG

2020年07月30日 10時00分

【ほめ達・松本秀男 人生を変えることば選び】各地に大雨を降らした今年の梅雨も終盤。まもなくやってくる本格的な夏においては今年はマスクと過ごすとあって、暑苦しさはいつも以上ですね。

 こんな時こそ、暑苦しいことば選びや不快なことば選びは避けたいものです。よく「暑い暑い言うな! 余計に暑くなる!」と言いますが、まさにことば選びで気分も体感温度も変わります。

私がオススメするのは「暑い時には、暑さをほめてしまう」こと。

「今日も暑さが絶好調じゃん!」「まさに、ニッポンの夏だ!」「太平洋高気圧日和!」「セミが大喜びだねえ!」とか。ばかばかしいようですが、それを言う自分の心の余裕が、体感温度を5度くらいは下げてくれます。もしくは温度は変わらなくても、暑さを楽しむことができますよね。

 逆に人の体感温度を5度以上も上げてしまうことば選びは、ネガティブなことばの数々。私たちの業界では「眉間にシワことば」ともいいます(笑)。人が眉間にシワを寄せて話すことばは、例えばことばの3Dと言われる「でも・だって・どうせ」などが代表格です。

「でも、この状況では――」「だって、うちの会社なんかじゃ――」「どうせ、そんなことやっても――」

 聞かされる側も暑苦しいですが、言っている自分が実は一番暑苦しいもの。

 他にも「すみません…すみません…」と眉間にシワで頭を下げてばかりいるとか、逆に「俺に言わせりゃよ!」と眉間にシワで肩をいからせてばかりいる人の根底を探ってみると、実は“傷つけられまい”として、周りから自分の心を守ろうとしている時ということがわかります。

 ですが自分の心を本当に楽にしてあげるには、周りとつながるしかありません。むしろそれでしかできないのですよね。だから眉間にシワのガードをはずして、笑顔になってみる。「すみません」や「俺に言わせりゃ」を捨てて、「ありがとう」とまず周囲に感謝してみる。すると自身の心がスッと楽になり、心の窓から涼しい風が吹き込みます。眉間のシワにかいた脂汗も消えてゆきます。

 ただでさえコロナ禍の中、人が発すことばに敏感になっている人も増えているように感じます。そこで心のガードを固めるのではなく、あえてゆるめて「ありがとう」を伝える。気持ちを楽にして、この難局を乗り切りましょう。

☆まつもと・ひでお=1961年東京都生まれ。国学院大学文学部卒業後、さだまさし氏の制作担当マネジャー、ガソリンスタンド経営を経て、45歳で外資の損害保険会社に入社。トップ営業マンとなり数々の実績を作る。現在は一般社団法人・日本ほめる達人協会専務理事を務め、企業セミナーなど多方面で活躍中。著書に「できる大人のことばの選び方」や「できる大人は『ひと言』加える」など。