【人生を変えることば選び】さだまさしさんのご機嫌キープ術「うまくいかないから面白い」思考

2020年07月23日 10時00分

【ほめ達・松本秀男 人生を変えることば選び】都市圏では新型コロナの感染者が再度増えてきたり、各地の豪雨被害など本格的な夏到来を前に何とも重苦しいムードが漂ってます。憂鬱な表情を浮かべている方も街中で多くお見かけしますが、こんな時だからこそ自分の機嫌をキープしたいですね。

 ちなみに「自分の機嫌を自分でとる」ようになれると、「あの人ってどんな時もご機嫌ですごい!」と、周りの人から見ても魅力的な人になれます。誰だって、常に不機嫌そうな人に近寄りたくはないですもんね。

 自身の機嫌をとる天才といえば、私がマネジャーを務めた期間も含め、長年お付き合いしているさだまさしさんです。昔、さださんとゴルフをした時にも、こんなことがありました。まさかの池ぽちゃショットとなり、普通ならば「最悪!」と機嫌が悪くなるような場面でも、振り返りながら「なんて面白いんだか」と笑顔で言うのです。

 さらに私に「うまくいかない。だからゴルフは面白い。人生と同じだ。なあ、松本!」と言って、次のショットは平常心でナイスショット。さすがです。ゴルフはメンタルスポーツともいわれますが、失敗を引きずることはありませんでした。

 さださんといえば、「恋愛症候群」というヒット曲がありました。その歌の最後に「相手に求め続けてゆくものが恋、奪うのが恋。与え続けてゆくものが愛、変わらぬ愛」という一節があり、じんわり感動します。恋愛にしろ何にしろ、相手や周りに何かを求めている時に人は「足りない、足りない」と不機嫌になったりします。

 特にこのコロナ禍においては、以前と比べて様々な環境が変わってしまったことで「足りない、足りない」と不満を持ってしまうのは仕方がないことだと思います。ただその困難な時代だからこそ周りに元気を「与える」人になり、またさださんのように「うまくいかないから面白い」と少しでもとらえられるようになれば、自分の機嫌をキープすることにつながります。

 例えば、仕事上で難しい案件が降ってきた場合にも「難しいなあ」ではなくて、あえて「成長させられるぜ」とか、言葉に出してみる。どんな無理難題が降ってきたとしても「奥深いなこれ!」とことばを変えるだけで、前向きにとらえ、周りにも元気を与えることができます。

 こんな不安定な時だからこそ、ご機嫌な毎日を送るためにことば選びで少しの工夫をしてみませんか。すると自然と仕事、家族、友人関係などいろいろなことが好循環で回りだしますよ。


☆まつもと・ひでお=1961年東京都生まれ。国学院大学文学部卒業後、さだまさし氏の制作担当マネジャー、ガソリンスタンド経営を経て、45歳で外資の損害保険会社に入社。トップ営業マンとなり数々の実績を作る。現在は一般社団法人・日本ほめる達人協会専務理事を務め、企業セミナーなど多方面で活躍中。著書に「できる大人のことばの選び方」や「できる大人は『ひと言』加える」など。