【ほめ達・松本秀男 人生を変えることば選び】ピンチの時は自分に質問「これは何のチャンス?」

2020年07月02日 10時00分

 コロナ禍の中で、仕事にも暮らしにも、さまざまなピンチが起こっています。

 今年の年明けまでは順風満帆であったのに、一瞬にして荒波に放り込まれ、難破寸前だったり、ベタ凪のように風が止まって立ち往生したりしているかも知れません。

 考えてみたら今回に限らず、人生にはチャンスよりピンチの方が圧倒的に多いように思えてしまいます。

 とはいえ、「ああ、なんでこんな時に…」と嘆いてばかりもいられません。私たちは人生という航海を、最後まで続けなくてはならないのですから。

 そこでご紹介したいことば選びがあります。一瞬にしてピンチをチャンスに変えてしまう、自分に対する質問です。

 それは、「これは何のチャンス?」。

 この出来事が、何か私のチャンスになってくれるとしたら、いったい何のチャンスだろう?と、自分の脳に質問するのです。

 人間の脳は、ただ悶々と考えているだけでは思考停止になります。しかし具体的な質問には答えを出したがる性質が!

「え~? チャンスっていっても、ピンチはピンチだろ?」

 最初はそう思うかも知れませんが、しつこく脳に質問すると、「まあ、この機会にやり方を全て見直して、自分が一気に成長するチャンスかも…」なんて具合に、何か答えが出てきます。その途端に垂れ込めていた暗雲の中に、ひと筋の光が見えてきます。

 さらに、見つけたチャンスを実践するための質問があります。それは、「どのようにしたら?」です。「どのようにしたら、やり方を見直せるだろう?」と脳に質問すると、いくつもの具体策が浮かび上がってきます。同業他社の事例を見てみようとか、あの人に相談してみようとか、実際の行動に結びつきます。

 さらにさらに、その具体策をわくわくとした気持ちにさせてくれる質問もあります。それは「どれくらいに?」です。

 しかも、かなりオーバーな修飾語をつけるのがミソ。「お客さまが感動するくらいなサービスの見直しって、どれくらいだろう?」「日本一のやり方改革って、どれくらいだろう?」そんな質問を脳に投げかけると、脳のブレーキや固定観念がはずれ、一気に楽しくなります。

 考えてみたら、私たちは人生のピンチのたびに、大きく成長してきたのですものね。人生という航海を、後悔のないものにいたしましょう!


☆まつもと・ひでお=1961年東京都生まれ。国学院大学文学部卒業後、さだまさし氏の制作担当マネジャー、ガソリンスタンド経営を経て、45歳で外資の損害保険会社に入社。トップ営業マンとなり数々の実績を作る。現在は一般社団法人・日本ほめる達人協会専務理事を務め、企業セミナーなど多方面で活躍中。著書に「できる大人のことばの選び方」や「できる大人は『ひと言』加える」など。