【人生を変えることば選び】会う前から態度を決めておく この人は私にとって「大切な人」

2020年06月04日 10時00分

【ほめ達・松本秀男 人生を変えることば選び】緊急事態宣言が解除され、少しずつですが、人と会う機会も増えてきました。人と会わずにリモートだけでのやりとりも難しいですが、会えば会ったでやはり難しい…。そう感じている人も多いのでは? コミュニケーションは永遠の課題ですね。

 ただ、コロナ禍で人との距離を考え直すことも増えた今こそ、久々に会ったときにことば選びを工夫して、「お! あいつ、何か変わったな」と言わせるチャンスでもあります。

 職場の営業や、はたまた合コンなどでも、一瞬にして相手を魅了してしまう人たちがいます。そんな人たち誰もが使っているコミュニケーションの極意が、実はあるのです。私も前職でダメ営業からトップ営業へ変われたのはこの極意です。それは、「会う前から態度を決めておく」――。

 どういうことかといえば、会って相手の様子を見ながら関係を作るのではなく、会う前から「この人は私にとって大切な人だ!」と決めておくのです。人間関係は鏡ともいわれています。そういう態度で最初から接すると、不思議なことに相手と一瞬にして打ち解けられます。いわば、めったに会えない親戚を想定するような感じでしょうか。

 そのお手本のような人が新潟県民エフエムでラジオナビゲーターを務める遠藤麻理さんです。何度かゲストに呼んでいただいているのですが、「あ~、おはようございます~!」のひと言だけで安心感を与えてくれます。思わず「ああ、久しぶり!」と言ってしまいそうな雰囲気。ほかにも遠藤さんからは相手の心をポッと温めるような言葉が自然と飛び出します。

「お会いするのを楽しみにしていました!」

 実際、私が遠藤さんの番組に出演したのはわずか20分程度でしたが、レギュラーのような居心地の良さを感じ、終了後は「あー、楽しかったな。また出演したいな」といい気持ちで帰路に就きました。

 このように最初から親愛の情を示す人間について、人は往々にして悪い態度は示さないものです。コロナ禍でストレスがたまりがちな日々を送っている今だからこそ、久々に会う人には最初から態度を決めて、気持ちよくなってもらいましょう。すると心の垣根も下がり、仕事の成果もついてきますよ。

 3密を避けながらも、心は密に! 体も心も少しずつ元気を取り戻しましょう。

☆まつもと・ひでお=1961年東京都生まれ。国学院大学文学部卒業後、さだまさし氏の制作担当マネジャー、ガソリンスタンド経営を経て、45歳で外資の損害保険会社に入社。トップ営業マンとなり数々の実績を作る。現在は一般社団法人・日本ほめる達人協会専務理事を務め、企業セミナーなど多方面で活躍中。著書に「できる大人のことばの選び方」や「できる大人は『ひと言』加える」など。