【人生を変えることば選び】相手のやる気上げる“新KY”術 「惜しい!」のひと言で上手に注意

2020年05月21日 10時00分

オンライン上のやりとりだからこそ、より丁寧に新入社員には接したい

【ほめ達・松本秀男 人生を変えることば選び】今年も新入社員たちが職場にやってきましたが、例年とは違いますよね。コロナ禍の中、最初から接点がなく、いまだにオンラインでのやりとりのみで実際に会えていないという方もいるかもしれません。

 今も昔も若者たちとのコミュニケーションは悩ましいもの。さらにそれがいきなりオンライン上では、勝手が違いすぎます。

「普通違うだろ?」「少しは考えろよ!」なんて思ったとしても、そのまま口に出したら「あ、パワハラ…」「…辞めます」などとなりかねないのが今日このごろです。

 ましてや、今はオンライン上のやりとりが通例となっている中、表情も読み取りにくく、会話のニュアンスが伝わりにくいといった声も。かといって腫れ物に触るように仕事をしていたのでは、いい関係も、いいチームも、いい成果も生まれません。

 若者に限らず、まずは相手と信頼関係を築こうというのが「ほめ達」的指導法。信頼関係があれば、注意も伝わりやすくなります。そこで誰でも一瞬で「ほめ達」になれる“ことば選び”をご紹介します。オンライン上のやりとりでも有効です。

 相手に注意をする場面で、つけ加えると相手が食いついて注意を聞いてくれることばがあります。それは「惜しい!」。まさに減点法でなく加点法のことば。「ここまでできているのに惜しいなあ!」と相手を応援しているように聞こえます。

 また、私がオススメする高等テクニックが、「新KY」です。昔の「空気を読めない・KY」でなく、「空気を蘇らせる・新KY」。Kは「貢献・共感・好感・感動・感謝」の頭文字から取ったもので、Yは同様に「喜び」です。

 これをオンライン時のビデオ会議やもしくはメールにひと言加えるだけで、魔法のように相手のモチベーションが上がります。

「その情報、役に立つなあ(貢献)」「今日は暑かったね(共感)」「返信早いねえ(好感)」「めちゃ面白いアイデア!(感動)」「早速ありがとう(感謝)」「それ嬉しいなあ(喜び)」。とってつけたようなほめ言葉にならず、さりげなく相手の心にスッと伝わります。

 ことば選びは、こころ選び。相手を元気にすることばは自分の心の元気にもつながります。苦しいときですが、できる工夫をしつつ、新入社員の成長を見守りましょう。

☆まつもと・ひでお=1961年東京都生まれ。国学院大学文学部卒業後、さだまさし氏の制作担当マネジャー、ガソリンスタンド経営を経て、45歳で外資の損害保険会社に入社。トップ営業マンとなり数々の実績を作る。現在は一般社団法人・日本ほめる達人協会専務理事を務め、企業セミナーなど多方面で活躍中。著書に「できる大人のことばの選び方」や「できる大人は『ひと言』加える」など。