コロナ騒動 本当の原因は我々文明人の生活習慣

2020年04月16日 10時30分

【石原結實「飽食と冷えが招く人類の危機」】新型コロナウイルス蔓延の原因を、世の専門家たちとは少々異なる視点でとらえている医師がいる。本紙でもおなじみ、カリスマ医師の石原結實氏だ。これまでの連載でつづってきたことが現実になりつつある今、改めてその理論をおさらいしつつ、警鐘を鳴らしてもらおう。

「コロナ肺炎」で、日本はおろか、世界中が大騒ぎである。欧米の都市ではロックダウン、外出禁止令の出たところも多くある。このまま終息が見えないまま事態が推移すると、「新型肺炎」による死者の増加もさることながら、全世界が「経済死」(大恐慌)する恐れさえある。

 IT、スマートフォンなどであらゆる情報が即座に手に入り、宇宙にも行けるほどの科学技術を手に入れた人類が、たかが、されど、ウイルス如きで「健康」「生活」「経済」…が、ガタガタになっているのだから、人類の脆弱さが露呈された、と言ってよいだろう。「人類よ。おごる勿れ」である。

 思い起こせば、古代ギリシャ、古代ローマ、エジプト…などの文明も、その栄華を極めた時に、衰退が始まり、やがて滅んでいった。その原因として、種々の要因が挙げられてはいるが、その主たるものは、感染症による人口の急減↓国力の衰退である。こうした文明を滅ぼす要因になったのは、麻疹、マラリア、天然痘、チフス、ペスト…等々の疫病(感染症)であった。

 文明や国を築く時、人々は粗食に耐え、体を動かして、健康であるが、いったん文明や国が構築されると、貴族を中心とした上級階級の人々は、美食・飽食と運動不足に陥る。

 古代ローマの貴族たちは、美食・美酒で満腹になった後も、鳥の羽で咽をくすぐって嘔吐して、一晩2~3回の宴会をするのが常であった、という。
 運動不足と美食・飽食で肥満し、体内に老廃物がたまる(漢方で言う“血液が汚れる”)と、それを好餌とする細菌、ウイルスなどの病原体が体内に侵入して疫病を起こすのである。

 今回の「コロナ肺炎」騒動の直接の原因は「コロナウイルス」ではあるが、本当の原因は、運動不足・美食・飽食に陥っている我々文明人の生活習慣にあると言えよう。

 ◆石原結實(いしはら・ゆうみ)1948年、長崎市生まれ。医学博士。イシハラクリニック院長として漢方薬と自然療法によるユニークな治療法を実践するかたわら、静岡・伊豆でニンジンジュース断食施設の運営を行う。著書は300冊超でベストセラー多数。最新作は「免疫力でウイルスに克つ! なぜか免疫力が高い人の生活習慣」(幻冬舎)。