バラエティー番組「SMAP×SMAP(スマスマ)」(フジテレビ系、月曜午後10時)の“ラス前”19日放送分の平均視聴率が、16・3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)という高い数字を記録した。あとは26日の最終回を残すのみとなったが、そんな時期になっても、いまだ後継番組が発表されていない。これには「スマスマ」の前に放送される月9ドラマのトラブルが影響しているという。どういうことか?

 19日の「スマスマ」ではゲストにタモリを招いて、看板コーナー「ビストロSMAP」の最後の放送が行われた。親交の深いタモリに対し、メンバーは「タモさんに食べさせたい料理」を振る舞い、終始和やかムードで放送は進んだ。

 最後の「ビストロ――」で同日の放送は高視聴率で終えたが、注目は約5時間の長時間特番となる26日の最終回だ。総集編としてほとんどの時間、「スマスマ」の過去の映像が流されることになるが、番組サイドはギリギリまで「5人揃っての生放送」を実現するべく交渉を続けるという。

 このように「スマスマ」は、すでにクライマックスへ向けカウントダウンが進んでいる。なのになぜか後継番組の発表はまだない。

 ちなみに後継番組は、本紙が10月20日発行の紙面で既報した通り、「フットボールアワー」後藤輝基とフリーアナの田中みな実がMCを担当する「世間のイメージとズレてるのは誰だ!? ズレ↓オチ」に決定している。

 この番組は特番として過去に3回放送されており、それをレギュラー化するもの。3回の特番では「関ジャニ∞」の横山裕もMCとして出演していたが、レギュラー化にあたり横山が出演しなくなることも本紙で報じている。フジテレビ関係者は「タイトルは少し変更するかもしれないけど、基本的には過去の特番で放送された内容と変わらない。もちろん準備は着々と進んでいるが、なかなか発表されないのは、月9ドラマの影響なんです」と明かす。

 月曜9時枠は“月9ドラマ”と呼ばれ、フジにとっては大看板のドラマ枠。約20年にわたって月曜日は、「月9→スマスマ」という流れで放送されてきた。それが来年からは「月9→ズレオチ」となるわけだが、「1月スタートの月9が過去に例がないほど難航している。その影響を受けて『ズレオチ』も発表できないんです」(同)。

 1月スタートの月9ドラマは西内まりや主演で1月23日にスタートする「突然ですが、明日結婚します」となることが先日、ようやく決まった。だがこれは急きょ決まったもので、最初は竹野内豊が主演すると決定していた。

「ところが『脚本が気に入らない』という理由で11月末に竹野内が降板してしまった。しかも『竹野内が降りるのなら自分も』と瑛太も一緒に降りてしまった。これでフジは大混乱となったんです」(芸能プロ関係者)

 1月スタートの月9は、12月上旬には撮影を開始しないと間に合わない。それが11月末に主演が降板したのだから緊急事態だ。

「あわてて新たなキャスティングを交渉して西内が主演することになった。でも主演が男の竹野内から女の西内に代わるわけだから、ストーリーも一から変えなくてはならない。もうバタバタで、撮影は大幅に遅れてしまっている」(同)

 この影響は、月9の直後に放送される「ズレオチ」にも及んだ。

「月9の初回は、放送時間を長くして放送されることが多い。でも制作が難航して、放送スタート日もなかなか決まらなかったから、『ズレオチ』もスタートする日や放送時間がなかなか決められなかった」(前出のフジ関係者)

 世間の注目は「最後の『スマスマ』でSMAPはどうするのか?」という点に集まっているが、後継番組も揺れに揺れているようだ。