覚醒剤取締法及び大麻取締法違反(所持)の罪で15日に起訴された元俳優・高知東生被告(51)の報道を巡って、ジャニーズグループ「TOKIO」の国分太一(41)が司会を務めるTBS系「白熱ライブ ビビット」が、依存症問題に取り組む市民団体ネットワークから「抗議文」を送られていた。

 同ネットワークが問題視したのは、高知被告(放送時は容疑者)に関するテリー伊藤氏(66)の一連の発言。

 逮捕時、高知被告が「来てもらってありがとう」と発言したとされる件について、「来てもらってありがとうなんて彼にとって軽い言葉だなと思っている。彼は現場現場でそういう言葉が出るタイプだと思う。本当に更生したいのだったらこういう言葉は出ない。ありがとうなんてふざけるなっていう感じがします」とテリー氏はコメント。

 また、同被告が警視庁東京湾岸署へ移送される時の姿を見て、「一番何が腹立たしいかっていうと、警察へ護送されるときにふてぶてしい態度をとって下を向いていない」「彼の性格が出ている」「たぶん彼は清原が護送されているのを見ていて、俺は捕まったときは下を向かないぞっていう思いの中で、ああいう態度をとっている」「今現在も反省していないと思う」とコメントした。

 ネットワークの代表者の一人、田中紀子氏は「こういう発言が依存症で悩む人にとって大きな障害になる。自分から依存症のことを言いだせなくなるんです。テリーさんは非常に影響力のある方なので、発言には注意を払っていただきたいです」と話す。

「高知さんに限らず、依存症の人には相談できる環境が大事なんです。言いだせず、酒やドラッグなどに依存してしまう傾向がある。報道により『なんてことをしてしまったんだ』と自分を責める気持ちが強くなる」(田中氏)

 なお、16日に同ネットワークとTBSが話し合いを行ったという。

 テリー氏の発言は、芸能界に身を置く人間だからこそ、また妻で女優の高島礼子(51)の今後に対する配慮からの“激辛コメント”だったのだろうが、今回の抗議文を経て、薬物依存の問題に対する理解を深めるきっかけになりそうだ。