今年1月に表面化したSMAP解散騒動で、早々とジャニーズ事務所残留を表明したキムタクこと木村拓哉(43)の“イメージアップ作戦”にジャニーズが躍起になる背景に、5年前の東日本大震災でも中居正広(43)とイメージに大きく差がつく“苦い思い出”があったことがわかった。解散・独立騒動で好感度が上がった中居は熊本地震直後から率先して炊き出しを行い、木村も先月、炊き出しイベントに参加したが、そのメディアの扱いが違いすぎたと話題になっていた。
一連のSMAP解散騒動では、独立を企てた“SMAP育ての親”I女史に4人のメンバーが追随しようとしたところ、キムタクだけが残留を決め、“クーデター”は失敗に終わった。
結局、I女史だけが退社に追い込まれ、木村以外の4人は、SMAP全員が唯一レギュラー出演するバラエティー番組「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)で生放送謝罪。“公開処刑”といわれた。
一連の騒動後、ジャニーズサイドは「SMAP解散の危機をキムタクが救った」というストーリーを世間にイメージづけようとしたが、思惑とは裏腹に世論はそうはならなかった。逆にキムタクは、一部のSMAPファンから“裏切り者”といわれるほど、イメージダウンしてしまった。
そうしたなか、キムタクは先月、石原軍団とともに熊本地震の被災地に入り、炊き出しボランティアに参加。テレビなどで大きく報道された。
一方、中居はそれより前、熊本地震発生から10日後の4月24日に、一人で被災地に入り、被災者を激励。5月7日には落語家・笑福亭鶴瓶(64)、「ナインティナイン」岡村隆史(46)とともに熊本を訪れ、炊き出しを行った。さらに5月15日には、同じSMAPの香取慎吾(39)を連れて炊き出しに参加。ネット上にはサングラスやマスクで変装しながらも、鍋で具材を炒める中居の写真や動画がアップされ、称賛の声が上がった。だが、大きく報道はされなかった。理由は各メディアに対し、ジャニーズ上層部がかたくなにNGを出したためだった。
「『木村が行ってないのに、中居だけ英雄扱いさせるわけにはいかない』ということ」(テレビ局関係者)
逆に、石原軍団と炊き出しをしたキムタクの姿は大きく報じられた。
「ジャニーズ上層部からメディアに『大きく扱ってほしい』と“圧力”があった。でも、自ら炊き出しに行った中居に対し、キムタクのはあくまで“炊き出しイベント”。石原軍団に参加しただけだから、みんな『なんでこっちが美談になるの?』と言ってたよ」(同)
実はジャニーズがここまで「中居とキムタクの差」に敏感になるのは、実は東日本大震災での経験があるという。
「東日本大震災ではSMAPメンバーがそれぞれ、義援金を贈ったんだけど、その金額がキムタクは中居の4分の1程度だったんです」(芸能プロ関係者)
もちろん義援金は、それぞれができる範囲で贈ればいいこと。金額の多い、少ないで責められる話ではないのだが…。
「当時、I女史が『SMAPはこれだけ義援金を贈ってる』とアピールするため、いろんなところでアピールしまくった。もちろんこの時は、キムタクをおとしめる気などなかったけれど『同じくらい稼いでるはずなのにキムタクは中居くんよりかなり少ないね』と、イメージが付いてしまった」(同)
しかも、キムタクの義援金は草なぎ剛(42)、香取よりも少なかったとか。「当時、I女史が言ってた金額ではそうでしたね。もっとも、稲垣吾郎よりは多かったですけど(笑い)」(同)
キムタクへの肩入れがまた話題になりそうだ。
キムタク イメージアップ作戦の裏に「中居の25%事件」
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