【崩壊SMAP25年目の真実(6)】中居を「口封じ」――。5人揃って解散騒動をわびた18日の「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)でグループ存続を明らかにしたSMAPだが、所属するジャニーズ事務所からの独立をめぐって一度は1対4に割れたメンバー間の溝が今後、深まることは避けられない。とりわけ、さらし者にされた“独立画策組”を率いたリーダー中居正広(43)には苛烈な懲罰が科されるのは必至。あるテレビ局の関係者は、「人気司会者・中居」がジャニーズ上層部に“抹殺される”との近未来を示した。

 ここ数年、中居は司会者として目覚ましい活躍を見せている。現在司会を務めている番組だけでも「ザ!世界仰天ニュース」(日本テレビ系、水曜午後9時)、「ナカイの窓」(同、水曜午後11時59分)、「中居正広の金曜日のスマたちへ」(TBS系、金曜午後9時)、「中居正広のミになる図書館」(テレビ朝日系、火曜午後11時15分)など数多い。中居がここまで司会者としての地位を築き上げたのは、多くの大物にかわいがられていることが大きい。

「特にタモリさん、笑福亭鶴瓶さん、松本人志さん。この3人と仲がいい。みんな“名司会者”と言われる人たちだけど、そういう人から信頼を得られるほど、中居さんの司会の技術は卓越している」(大手芸能プロ幹部)

 だが、今回の騒動で中居は今後“ずばぬけた司会術を発揮できなくなるのでは”と心配されているのだ。

「もし自分の事務所に中居だけ所属させることが可能なら、当然そうしたい。それはウチだけじゃなく誰に聞いてもそう言うと思うけどね」(同)

 18日の「スマスマ」で、中居を含めたSMAPメンバーは生謝罪を“強要”された。本紙昨報通り、この場でのメンバーのコメントはすべて“作られたもの”だったことが明らかになっている。

「東スポにも書いてあったけど、あのコメントは『スマスマ』の作家が作って、それを藤島ジュリー景子副社長をはじめとしたジャニーズ幹部が“検閲”してでき上がったもの。中居らメンバーはそれを読まされただけだから」(同)

 中居は「今回の件でSMAPがどれだけ皆さんに支えていただいているのかということを改めて強く感じました」と反省の弁を述べさせられた。そのうえ、リーダーであるにもかかわらず、話をする順番は4番目、立ち位置は左端と、屈辱的な扱いだったが、中居は他の3人のメンバーのためにこれを受け入れた。

 その中居は事務所残留を許されたものの、イバラの道が予想される。

「中居はこれからジュリー氏の“監視下”に置かれる。今までは今回独立クーデターを企てた(グループ育ての親)I女史のプロデュースで、司会者としての才能を開花させていったが、今後は自由に発言できなくなるだろうと心配されているんです」(テレビ局関係者)

 短いコメントですら、番組の作家の書いたものを読ませられた中居。まして司会として出演したらどうなるか…。「あれはダメ、これもダメ」と言論統制をかけられるのは明白。「こうなると、司会者としては致命的です」(同)

 司会のうまい中居の魅力は自由奔放な発言にある。しかも最近は“ジャニーズのタブー”にも踏み込んで喝采を浴びた。

 今月9日に放送された「人志松本のすべらない話」(フジテレビ系)だ。中居はジャニー喜多川社長(84)の誕生日会で“マッチ”こと近藤真彦(51)に怒られた話を披露。見事、その日、最もおもしろい話をした者に贈られる「MVS」に輝いた。

「マッチの話はジャニーズ内でもタブー。そこに踏み込んでも許されるのは中居くらいだった」(同)。ところが今後は、ジュリー氏の目が光っているため、同様の発言は許されない。

「スマスマでの生謝罪でわかったように、何をどう話したらいいのか、すべてジュリーさんの権限で決められる。自由なしゃべりがウリなのに、もし解散騒動に触れようものなら、ジュリーさんが激怒し、場合によっては『あなたの立場、分かってる?』と言われかねない。そうなると中居は何も言えませんよ」(同)

“司会は一流”といわれる中居の口が封じられ、思うままに話せなくなったらまさに死活問題。

「無難に司会をこなすだけなら局アナで十分。ギャラの高い中居を使う必要はないから」(同)

 評価の高い司会業で“言論の自由”を封じられたら中居のタレント生命は危機に陥ると言わざるをえないが…。