「嵐」の櫻井翔(40)と女優・広瀬すず(23)がW主演したドラマ「ネメシス」(日本テレビ系)は、映画化されることが決定的となった。年内公開で調整されているという。昨年のドラマ版はまさかの低視聴率に終わったが、映画版では大コケするわけにはいかない。ほかの嵐のメンバーを投入するテコ入れ策が検討されている。


 芸能関係者は「実際に、いま千葉の方でネメシスの映画版の撮影していると聞いています。もともとドラマを作る前から映画版もセットという話だった。年内公開で調整されているそうです」。先日、一部メディアでも撮影中だと報じられた。

 昨年4月クールに放送された「ネメシス」は、「ネメシス探偵事務所」を舞台に、広瀬が天才すぎる助手・美神アンナ、櫻井がポンコツ探偵・風真尚希役を演じた。1話完結型の事件と20年前の謎が複雑に絡み合い、ドラマは展開していった。

 2020年末をもって嵐は活動休止し、翌21年からメンバーは大野智を除いて、それぞれ活動している。櫻井にとっては〝ソロ〟になって初めてのドラマであり、ジャニーズ事務所も日テレも絶対に成功させるべく、気合の入り方は尋常ではなかった。

 高額な制作費を注ぎ込み、何人も名優を投入したのだが…結果は全く振るわなかった。初回こそ世帯平均視聴率は2ケタだったものの、2話目からひとケタに転落するとそのまま浮上できず、大惨敗に終わった。

 ドラマ後に映画というのが既定路線だったが、この結果を受けて日テレ内では「軌道修正するのではないか?」ともささやかれていた。それでも映画化に踏み切ったのは「日テレとしてはやはり当初の話を反故にするわけにはいかなかった」(日テレ関係者)

 もちろん、やるからにはドラマのような失敗は許されない。同じ轍は踏まないために、強力な助っ人の参戦が浮上している。「出演時間は短くても特別出演のような形で、嵐のほかのメンバーに力を借りようという話が出ています。さすがに来年のNHK大河ドラマ『どうする家康』で主演の松本潤は動かせないので、二宮和也か相葉雅紀の両方、もしくはどちらかに出てもらうという案が検討されているのです」(制作会社関係者)

 昨年末に公開された嵐のライブツアー映画「ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM 〝Record of Memories〟」は約100万人を動員し、昨年の実写映画ランキングで1位だった。また、二宮と言えば12日に最終回を迎えたドラマ「マイファミリー」(TBS系)で主演し、今クールで最高視聴率を叩き出した。

「やはり嵐のブランド力はまだまだ高く、全員がそろわなくても複数のメンバーが集まると数字が跳ね上がると分析されています。ほかのメンバーが出てくれるとなると、櫻井にとっては心強いばかり」(前同)

 過去にドラマはダメでも映画はヒットという例はある。「ネメシス」も〝嵐パワー〟でV字回復できるか。