ジャニーズの人気アイドルグループ「Kis―My―Ft2」の派生ユニット・舞祭組(ぶさいく)が6日、日本テレビの情報番組「PON!」に生出演し、東京・汐留のスタジオ横オープンスペースで新曲を披露したが、仕切りの柵が崩れ、ファンが将棋倒しになる事故が発生した。軽傷3人で幸い惨事には至らなかったが、原因は過剰な演出ともいわれる。また、この事故でSMAP育ての親I女史が「ますます窮地に追い込まれた」との見方も出ている。

 事故が起きたのは舞祭組の4人が、応援用のうちわを持った多数の女性ファンの前で新曲「やっちゃった!!」(8日発売)を熱唱した時だった。曲の途中、舞祭組がファンとタッチをするなど触れ合っていた際、柵が崩れ、数人の女性ファンが将棋倒しとなった。


 事故について同番組の終了間際、上田まりえアナ(28)が「先ほどの歌唱シーンで柵が倒れてしまい、現場が乱れた状態になってしまいました。大変失礼いたしました」と謝罪。さらに同番組の公式ホームページにも謝罪文を掲載した。日テレ広報・IR部は「3人の方が軽い打撲で、手当てをされた。すでに帰宅はしています」とコメントし、今後は「再発防止に努めていく」とした。


 事故が起きた場所は、日テレが中継でよく使用する屋外スペース。過去には何度もジャニーズタレントが出演している。制作会社関係者は「最近の事例でいえば、先日騒動となった関ジャニ∞の渋谷すばるも使ったし、KAT―TUNの亀梨和也も映画のPRに使っている。嵐のメンバーが出たこともあるが、今回のような事故はなかった」と言う。関ジャニ∞、KAT―TUN、嵐は、メリー喜多川副社長の娘・藤島ジュリー景子副社長の担当。今回、事故を起こしたキスマイは、I女史の受け持ちだ。


 事故が起きた原因の一つに、舞祭組が歌う演出に問題があったことが挙げられている。


「今まであのスペースで歌う演出は記憶にないですから」と同関係者は指摘。「歌えばファンは熱狂的になるし、お目当てのタレントが近づけば触りたくなって後ろから押すのは当たり前です。それにまず、集まったファンに『タレントが出てきてもキャーキャー言わないで』と、事前にお願いするのが普通。基本的にジャニーズファンは統制が取れているので、きちんとお願いすれば事故が起きるようなことはまずない」


 事故発生時の演出について広報・IR部は「詳しいことはわかりかねます」としているが、芸能プロ関係者は「日テレは特にコンプライアンスに厳しいから、生放送で事故の可能性がある演出を選択するとは考えにくい。となると、これを考えたのはジャニーズ側。キスマイ担当のI女史は、盛り上げる演出が好きで有名。でも、あのスペースで歌わせたのはムリがあったのでは」と指摘した。


 I女史といえば1月発売の「週刊文春」で、メリー副社長に「ジュリー副社長と対立するようなら、今日から出て行ってもらう」と明言されて以降、ジャニーズ事務所内で立場が怪しくなっているのは本紙既報通り。


 前出の関係者は「ジュリー副社長の担当タレントが出たときは事故など起きなかったのに、I女史が担当する舞祭組が出た途端にトラブルが発生。責任を問う声が出ても仕方ないでしょうね」と指摘。さらに「最近、キスマイをI女史以外の人に任せようという動きがあったばかり。今回の事故で“I女史外し”に拍車がかかるかもしれない」と言う。


 さらにファンからも怒りの声が。「あのスペースは間近でジャニーズタレントが見られる貴重な場所。そこで事故が起きた。ネット上では、キスマイファンに対して、他のジャニーズグループのファンが『何をやらかしてくれるんだ』と怒号の嵐。一方、キスマイファンも『お前らだってやってただろう』と言い返すなど騒動になっている」(事情通)


 今回の事故は新曲のタイトル「やっちゃった!!」だけでは済みそうもない。