米倉涼子(38)主演のテレビ東京開局50周年特別企画ドラマ「松本清張『強き蟻』」(今月2日)が、視聴率10%を記録した(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 米倉のテレ東ドラマ出演は初。「本音はもうちょっと高い数字が欲しかっただろうが、これまでテレ東のドラマで2ケタいったのはほとんどないことを考えると、健闘したと言える」と芸能プロ関係者は合格点を付けた。

 これにショックなのがテレビ朝日だ。

 昨年まで好調だった同局は、今年に入り失速。「数年前によく言われた『振り向けばテレ東』という言葉が再び現実味を帯び始め、かなり焦ってるようだ」(前同)

 昨年までのテレ朝の好調を支えた代表格は、米倉主演の連ドラ「ドクターX」シリーズだった。

「米倉は専属ではないものの『テレ朝の看板女優』というイメージだったのに、テレ東で、しかも米倉とテレ朝タッグのイメージが強い松本清張作品だからね。テレ朝では10月から『ドクターX』のパート3が始まるが、今回のテレ東出演は“主演も清張作品も他局でできます”と宣言しているようなもの」とはテレビ局関係者だ。

 企画までマネたテレ東に問題があるかと思いきや、制作関係者は「テレ朝が文句言えるはずない。だって、バラエティーではテレ東の企画をパクリまくってるんだから」と指摘する。

 テレ朝のバラエティー番組「関ジャニの仕分け∞」では、May J.(26)が強さを誇るカラオケ対決が人気企画になっているが、聞けば「もともとはテレ東が特番で放送していた『カラオケ★バトル』をパクったもの。コンセプトもほぼ同じ」。またテレ東では、太川陽介(55)と蛭子能収(66)コンビの「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」が看板旅番組だが、テレ朝も昨年から徳光和夫(73)出演の「路線バスで寄り道の旅」を始めた。

 米倉ドラマが両局の“仁義なき戦い”に火をつけそうだ。