むしろ良かった? NEWSの加藤シゲアキ(33)が直木賞受賞を惜しくも逃したが、かえって執筆活動の新たな原動力になったようだ。

 加藤が執筆した「オルタネート」は、直木賞受賞こそならなかったものの、「2021年本屋大賞」(発表は4月)、さらには「第42回吉川英治文学新人賞」(同3月)と立て続けにノミネートされるなど、快進撃を続けている。

 出版関係者は「直木賞にノミネートされたことが話題になり、部数も伸びている。加藤の作品は、〝タレントが1冊書いてみた〟というレベルではない。ジャニーズのファンだけでなく、小説のファンの心もつかんでいる」と明かす。

 これだけ話題になっている「オルタネート」だけに、当然ながら「映像化」のオファーも複数来ているという。加藤にとっては2012年に発表した「ピンクとグレー」(映画は16年公開)、15年の短編小説集「傘をもたない蟻たちは」(ドラマは16年放送)に続いて、映像化は必至だ。

 これだけ話題になっても、加藤の執筆への熱量は衰えることなくさらに増している。

 ある芸能関係者は「加藤も物書きである以上、賞が取れればうれしいでしょうが、直木賞の選考委員である北方謙三さんが、『もう一作くらい待ってみよう』と語ったことで、さらに火がついたみたい。〝もう一作頑張ってやろう〟と意欲を燃やしているそうです。レギュラー番組も多く、なかなか執筆に時間を割けないこともあるようですが、次回作も期待が持てます」と語る。

 ジャニーズにとっても、過去に例を見ないタレントだけにバックアップもしっかりしているという。〝作家・加藤シゲアキ〟への注目は、ますます高まりそうだ。