ジャニーズ事務所は5日、所属アイドルの名前を使ったクラウドファンディングなどへの注意を呼び掛けた。

 公式サイトに「弊社所属グループ・タレントの応援について」という文章をアップ。「所属グループやタレントの名称等を用いて、不特定多数の方々から資金調達を行っている企画やプロジェクトが散見されるようになりました」とした上で「弊社はこのようなクラウドファンディング等には関与しておりません」とした。

 続けて「たとえ善意による応援や意見表明等であっても、出資等の金銭を伴うものである場合にはトラブルに発展する可能性を否定することができず、具体的な事案が発生することを危惧しております」と懸念を表明。ファンには続けて「皆様お一人おひとりにご判断が委ねられることとなりますが、弊社としましては、トラブルを事前に防止する意味におきましても、ジャニーズファミリークラブを中心とした公式にご提供させていただいている組織や企画を通じて、タレントを応援していただくことを皆様にはお願いしたく存じます」と〝ジャニーズ公認〟を意識するよう要望した。

 ジャニーズ突然の声明のウラには5日、ニュースサイト「NEWSポストセブン」が報じた「嵐ファンによる朝日新聞広告に疑問の声、『3600万円値引き』の謎も」という記事がある。

 嵐ファンの有志がクラウドファンディングを利用して資金調達、1月27日付けの朝日新聞全国版に嵐への感謝を伝える全面広告が掲載されたものの、多くのファンは疑問に感じているという内容だ。

「応援しているアイドルのため善意でおカネを出してしまうファンが多くいるのは事実。このファン心理を逆手にとって、一山儲けようという悪い連中もいるため、ジャニーズがクギをさした形」とは芸能プロ関係者。

 大きなトラブルが生じる前に、ジャニーズは先手を打ったようだ。