新型コロナウイルス感染拡大の影響で、コンサートや大規模イベントは中止や延期が相次ぎ、エンターテインメントは“崩壊状態”だ。そんな中でも「持っている男は違う」と思わせたのが、木村拓哉(47)だ。

 SMAPの解散から悪者呼ばわりされていた木村だが、昨年には、その流れを変えていった。

 主演ドラマ「グランメゾン東京」(TBS系)で高視聴率を叩き出し、いまだに「続編が見たい」という声は後を絶たない。年が明けてからは、フジテレビ開局60周年特別企画「教場」に主演。白髪に義眼という今までにないビジュアルに加え、冷徹な教官というかなりインパクトのある役柄で「今までのキムタクのイメージを壊された」と絶賛の嵐だった。

 この上昇気流に加えて、今年はソロ歌手としてデビューを果たした。初のソロアルバム「Go with the Flow」をリリースし、2月には東京と大阪でコンサートも成功させた。

 このアルバムの中の楽曲「UNIQUE」が覚せい剤取締法違反で逮捕された槇原敬之被告の作曲作詞ということで、コンサートではこの曲を歌わないのではともいわれていたが、構わず熱唱した。

 ある音楽関係者は「当時はまだ容疑者の段階だったし、作品は別物という考えもあるでしょうが、あの段階で歌わなかったら大きく報道されていたかもしれません。それよりも、コンサートで歌うという選択をしたのは、やっぱり正解でしょうね」

 それ以上に、木村のソロコンサートの日程がもう1週間、あるいは2週間後だったら、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、間違いなく中止か延期になっていたはずだ。

「それこそギリギリのタイミングでしたよね。そのころも騒がれてはいましたが、コンサートは開催できる時期だった。初のソロコンサートでいきなり土がつくようなら、目も当てられません。そういう意味でも業界内では『キムタクは持っている』という声が根強いです」(同)

 4月16日からは、そんな“持っている男”キムタクが主演するドラマ「BG~身辺警護人~」第2章(テレビ朝日系)がスタートする。ここでも視聴率を持ってこられるか楽しみだ。