嵐の二宮和也(36)の冠バラエティー番組「ニノさん」(日本テレビ系)の放送時間が移動することが分かった。現在は日曜午後0時45分からの30分番組だが、4月以降は日曜午前10時30分からの1時間番組になる。昨年、結婚してファンをも敵に回してしまったことで、干されることすら覚悟していたという二宮だが、まさかの“昇格”だ。ただ決して朗報とも言えず、もろ刃の剣となりかねない。

 日テレのバラエティー番組を巡っては、本紙既報通り、2008年10月にスタートした「誰だって波瀾爆笑」(日曜午前9時55分~11時25分)が3月をもって打ち切られることが明らかになっている。気になるのはその後枠に収まる番組だ。

「4月からは、常に2桁の視聴率をキープする絶好調番組『シューイチ』のオンエア時間を30分拡大し、10時30分まで放送する。その後の10時30分から11時30分の枠に『ニノさん』が移ってくることになった」(日テレ関係者)

 二宮にとって初めての冠番組「ニノさん」は枠が移ることに伴い、1時間番組となる。ただ二宮自身はいつ打ち切られるのか?とビクビクしていたというのだ。

「二宮は昨年、結婚したことでどんな“ペナルティー”があるのかと戦々恐々としていたのです。そもそも、放送時間が変わる『ニノさん』の後枠としては、お笑い第7世代をフィーチャーした番組『第7キングダム』(仮)が4月からスタートするのです。枠移動のことを何も知らされていなかった二宮は、『ニノさん』がこのまま打ち切りになると思い込んでいたそうです」(制作会社プロデューサー)

 実際には打ち切りどころか、ジャニーズ事務所が、来年から嵐がグループ活動を休止する後は非常に苦しい立場になるであろう二宮を心配し、「ニノさん」の継続を日テレサイドにねじ込み、放送時間延長まで勝ち取ったという。

「1時間番組になったことで制作費も一気に増えるが、これまで以上に二宮のMCの手腕も問われることになる。30分番組なら何とか惰性で乗り切ることはできるが、1時間番組となるとそうはいかない」(番組関係者)

 さらに移った先の時間枠は大激戦区のため、二宮にとっては苦しい戦いを強いられることになりそうだ。

「『ニノさん』の裏番組には、爆笑問題がMCの『サンデー・ジャポン』(TBS)、ダウンタウンの松本人志がレギュラーの『ワイドナショー』(フジ)という強力なコンテンツがあります。『ニノさん』の視聴率が5%以下なら、日テレとしてはいくら相手がジャニーズでも、打ち切りというジャッジを下さざるを得ない。1時間番組に拡大したからと、単純に喜んでいられるような状況ではありません。最悪の場合、二宮のタレント生命を脅かすことになりかねない」(前同)

「ニノさん」の目標平均視聴率は10%だという。果たして二宮はクリアすることができるか?