大麻取締法違反(所持)の容疑で逮捕されたKAT-TUNの元メンバー、田口淳之介容疑者(33)が、10年ほど前から大麻の使用を認める供述をしていると、一部で報じられた。10年前といえば、まだKAT-TUNのメンバーであり、ジャニーズ事務所に在籍していた時期。この供述が正しければ、ジャニーズの責任も問われることになりそうだ。

 フジテレビが27日に衝撃のニュースを報じた。取り調べで田口容疑者が「10年ほど前から大麻を使い始めました」と供述しているというものだ。

 10年前の2009年というと、田口容疑者は06年にCDデビューしたKAT-TUNの現役メンバーとして、バリバリ活動していた。グループとしては4月に4枚目のアルバムをリリース、それを引っ提げて5月には8日間連続東京ドーム公演を成功させた。その前後に大麻を吸い始めていたということになる。また、12年には田口容疑者が出演した代表作のドラマ「リーガル・ハイ」(フジテレビ系)がスタート。このころにはすでに、大麻を使用していたということだ。

「田口容疑者が一緒に逮捕された小嶺麗奈容疑者と交際を開始したのは2007年ごろ。ちょうど10年ほど前にあたる。ここからもわかる通り、今回の事件で、主導的な役割を担ったのは小嶺容疑者であり、付き合い始めてすぐに大麻に手を出していたということになる」とテレビ局関係者。

 本紙でも既に報じた通り、小嶺容疑者は通称“六本木ルート”といわれる東京・六本木のサパークラブに、2000年代に入ってから頻繁に出入りしていた。この店では大麻パーティーが開かれたり、売春あっせん疑惑もささやかれていた。捜査当局は「この時から小嶺容疑者を大麻事案に関する要注意人物としてマークしていた」(捜査関係者)。だが、初期の段階では田口容疑者の名前は出てこなかったため「結果的に小嶺容疑者が田口容疑者を大麻の道に誘導していった可能性が高い」(同)とみている。

 KAT-TUNの現メンバー、中丸雄一(35)をはじめ、報道・情報番組に出演しているジャニーズ所属のタレントたちは、すでにそれぞれの番組でコメントを発表している。

 TOKIOの国分太一(44)は「オレの知っている田口はこんなヤツじゃない」と言っていたが、実際は知っているころから“こんなヤツだった”ということになる。

 田口の供述通りなら、ジャニーズ退所後に大麻の使用を開始したという前提が崩れてしまったことで、世間がジャニーズ事務所や仲間たちに向ける目も変わってくるだろう。

「田口容疑者はすでに辞めているということで、表立ってジャニーズ事務所は対応していない。ただ、10年以上前からとなると、話は違う。当然、大麻を吸引し、成分が体内に残っている状態でライブのステージに立っていた可能性もあるわけで『異変は感じなかったのか?』などの説明責任が出てくる」と芸能プロ関係者。

 何年も前から、田口容疑者、特に小嶺容疑者の違法薬物使用疑惑が関係者の間でささやかれていたことは事実だ。

「図らずもそれが田口容疑者の供述で本当だと裏付けられてしまった。となれば『ジャニーズは噂を知っていたのか』『知っていたら本人に確認したのか?』など聞きたいことは山ほどある」(前出芸能プロ関係者)

 田口容疑者は16年3月、KAT-TUNのメンバーも納得しない形で、強行的にKAT-TUNから脱退した。「実はこの発表前に、ジャニーズは田口容疑者に小嶺容疑者と別れることを強く迫ったといわれます。おそらく薬物の噂を耳にしていたからではないか? ところがまったく聞く耳を持たなかった田口容疑者は退所を決意した」(前同)と指摘する。

 とはいえ、「10年ほど前から――」の供述が出た以上、ジャニーズは説明責任を果たすべきだろう。