関ジャニ∞の錦戸亮(34)が「グループを脱退するのでは!?」と報じられてから、否定も肯定もしないまま、7月からのツアーに参加する。それでも、脱退の意向はもはや覆ることなく、扱い次第では“第2、第3の錦戸”も出かねない。

 錦戸の脱退報道が出た直後に、7月から5大ドームツアーを行うと発表されたが、あるテレビ局関係者は「それでも脱退の方向に変わりはありません。脱退後、ジャニーズ事務所に残るという形で決まったといわれています」。今後は役者としての道にまい進するとみられている。

 昨年にはNHK大河ドラマ「西郷どん」に出演し、1月期もフジテレビ系ドラマ「トレース~科捜研の男~」に主演、高視聴率を記録した。数多くいるジャニーズタレントの中でも、俳優としての地位を確立しているが、だからこそ難しい問題をはらんでいる。

 ある芸能関係者は「脱退には、いろいろ理由はあるでしょうが、要はグループとしてやっていきたくないというある種の“わがまま”のようなもの。いままでこういう場合は、事務所を退所するのが通例でした。嵐の大野(智)が、やめると言いだしたが、事務所には残るという特別なパターンを作ってしまったことが影響しているようだ。それでも、大野は嵐が活動休止に入った後、それほど多くの芸能活動はしないといわれている。錦戸がグループをやめても、いままで通り仕事が入るようであれば、“わがまま”は通じるんだなと、第2第3の錦戸が出てもおかしくない」と危惧する。

 ジャニーズには数多くのグループがあるが「すべてのグループが、全員一枚岩というわけではない。若手のグループなら、自分の扱われ方に対して事務所に不満を持っているメンバーだっている」と同関係者。

 だからといって、錦戸を事務所に残しながら、仕事を減らすようなことがあれば「それこそ事務所にファンからの批判が殺到しかねない。今回の件はかなり難しい判断が付きまとう」(同関係者)。

 デビュー15周年という節目の年となった関ジャニ∞に降って湧いた“錦戸脱退問題”は、その裏で事務所の屋台骨をグラつかせかねない危険性をはらんでいるようだ。