嵐の“身内アナウンサー”謝罪の裏側

2019年02月06日 11時00分

日本テレビ

【J帝国に吹き荒れる嵐の深層:緊急連載7】「報道機関が聞いてあきれる」――。嵐の活動休止会見で、まるで熱烈ファンをアピールするように泣きながら質問し、スポーツ紙の記者から出た「無責任との指摘があるのでは?」との質問に対して「悔しい」とツイートした日本テレビの青木源太アナウンサー(35)が、3日になってネット上で謝罪した。これについて芸能関係者は「悪いのは青木アナだけじゃない。民放キー局の姿勢に問題がある!」と切って捨てた。嵐の活動休止宣言は、ジャニーズ帝国のご機嫌ばかりを気にして忖度するテレビ局の弱腰ぶりをあらためて浮き彫りにした。

 青木アナは、3日にツイッターを更新し、来年いっぱいでの活動休止を発表したアイドルグループ「嵐」が1月27日に開いた記者会見での言動を謝罪した。

「私の言動で不快な思いをされた方々、申し訳ありませんでした。ご批判やお叱りの言葉をしっかりと受け止めたいと思います」とツイート。さらにこの投稿には、当サイトに掲載されたコラムが添付されていた。

 このコラムには、会見で、ある朝刊スポーツ紙記者が聞いた「無責任じゃないのかという指摘もあるのでは?」という質問に、青木アナが「今夜は初めて愚痴を言わせてください。無責任という言葉が会見で出ましたが、それはさすがに違うかと。あの場にいてとても悔しくて悔しくて」とツイートしたことが記されている。

 さらに、会見で泣きながら質問した青木アナについて「公正中立な立場を求められるアナウンサーが泣いてしまっている時点で、すでに中立な立場ではなくなってしまっている」と指摘したものだ。

 記者会見とは当然、報道機関の記者やアナウンサーらが入るもの。今回は突然活動休止を発表した嵐に、その理由を問うために行われたものだが、青木アナの言動はファンそのものだった。

「要は記者会見に、アナウンサーの名を借りた嵐ファンが1人、紛れ込んでしまったということ。例えばこれからの2年間で行われるであろうファンミーティングなどで、ああいう行動を取っても問題はないが、記者会見ではダメ。青木アナはその辺の区別が付いていなかったのでは」(民放局の報道記者)

 ただ今回の件については「青木アナ1人の責任とは言い切れない」との見方もある。ある芸能プロ関係者は「そもそも民放キー局のジャニーズ事務所への忖度はひどすぎるからね。青木アナが会見でああいう振る舞いをしても、自分ではおかしいと思わなかったのには、テレビ局自体の根本的な姿勢に問題があるからだ」。

 会見翌日に放送された各局のワイドショーでは「無責任じゃないのか、という指摘もあるのでは?」という質問への批判を相次いで取り上げた。

「ジャニーズにとって嵐は本流の中の本流。ジャニーズに一切逆らえない民放局は、嵐に対し『無責任』というネガティブワードを込めた問いかけを『ひどい質問』と決め付けた」(同関係者)

 これに関連して思い出されるのは、3年前のSMAP解散騒動だ。

 この時は、いち早くジャニーズ残留を決めた木村拓哉だけが正しく、独立する意向を示した他のメンバー4人が悪い、という構図をジャニーズ事務所側が示すと、テレビ局はこぞってその通りの報道をした。まさに印象操作に他ならない。

 テレビ局関係者は「最終的に中居正広はキムタクと一緒に残留したけれど、当初は悪者扱いされました。『SMAP×SMAP』では“公開処刑”と言われたナマ謝罪に追い込まれたし。でもジャニーズに逆らえないから仕方ないですよ」と明かす。

 嵐の活動休止騒動が今、図らずもジャニーズ事務所と“忖度メディア”の在り方を問いかける展開となっている。

関連タグ: