ジャニーズ事務所のアイドルグループ「嵐」が27日夕方に2020年12月31日をもって活動を休止すると発表し、同日夜、都内で改めて緊急会見を開いた。

 会見前の発表で明かしたように、今回の決断に至った発端は、リーダーの大野智(38)だ。「3年ぐらい前ですかね。そういう(活動休止)気持ちが芽生えて、どんどん強くなっていった」。そこで2017年6月16日、大阪で仕事を終えたメンバーは宿泊先のホテルの一室に集まり、大野が活動を休止したい意向を伝えた。

 休止に気持ちが傾いた理由として大野は「具体的に何が決まっているわけではないですけど、自由な生活というのを、この世界を一度離れてみて、今まで見たことがない景色を見てみたい。普通の生活ってこの世界に入って経験していないなあと。疲れちゃったということではなくて、立ち止まり、見つめ直したいというのが強いですね」と明かした。

 大野の意向を受けて、メンバー5人、または個別に集まって何度も話し合いを重ねたという。メンバー全員に「1人欠けては嵐ではない」という思いがあったことから昨年、グループとしての活動休止で固まった。

 大野は「(話し合いの中で)メンバーから最後まで笑っていようと言われた時はヤバかった(泣きそうだった)ですね。正直、何て人たちだろう。嵐で良かったなと言葉にならなかったです」。グループ間の不仲説はメンバー全員が否定。相葉雅紀(36)は「話し合いも何度もしたし、絆もどんどん強くなっていますね」。

 大野が2年前に切り出した時のことを、二宮和也(35)は「衝撃でした。(6月17日生まれの)僕は誕生日を祝ってくれるんだろうな、さすがリーダーと(思っていた)」と振り返った。

 20年以降も大野はジャニーズ事務所を辞めず、芸能活動を休止する。他のメンバーはソロとして活動する見込み。嵐が活動再開するかについて、相葉が「僕はデビューの時に世界中に嵐を巻き起こしたいと言って始まった20年なんですけど、まだ実際に巻き起こせていないと思うので、これはリーダーが同じ方向(嵐としての活動)を向いてくれた時には、巻き起すでいいんだよね?」と言うと、大野は「巻き起こしちゃいますか」と答え、復活こへの道を残した。

 大野の活動休止期間は決まっていないが「やっぱりビジュアルだったり、体形だったり…キープしていこうと思います。4人以上に気をつけて、お休みしようかなと思います」と語った。