新たな危機管理のやり方!? 元メンバー友井雄亮(38)が女性トラブルにより引退し、4人体制になった男性歌謡グループ「純烈」が15日、都内で会見した。席上、リーダー酒井一圭(43)をはじめメンバーたちは友井のスキャンダルを厳しく“断罪”。だが、スキャンダルの当人が先に会見し、その後他のメンバーが会見する方式はどこかで見た光景…。そう、ジャニーズの人気グループ「TOKIO」だ。実際に「彼らにならったのではないか」と指摘する声が上がっている。どういうことか――。

 友井が過去、複数の交際相手の女性に対しDVや金銭使い込みをしたことを「週刊文春」に報じられたのは10日のこと。それに対し友井は翌11日、1人で会見に臨み、事実関係をほぼ認め、グループからの脱退と芸能界引退を表明した。

 4日後の15日に残りの4人のメンバーが会見。酒井は「相手方の女性、ならびにご家族の方に多大なるご迷惑をおかけしたことを改めておわび申し上げます」と謝罪し、全員で頭を下げた。友井に事実確認した結果、引退するしかないという結論に至ったという。

「一つひとつのことに首を縦に振る友井を見て、これはちょっと無理。一緒に純烈はできない」と糾弾したことを酒井は明かした。他のメンバーも「犯罪ではないかもしれないが、それに近い状態」(小田井涼平)、「11年間やってきて、伝えてくれなかったのが残念」(白川裕二郎)という厳しいコメントが並んだ。今後は4人で活動する。

 今回の対応について芸能プロ関係者は「山口達也の騒動時のTOKIOの対応を参考にしたのでは」と指摘する。

 山口は昨年4月、女子高生に対する強制わいせつ容疑で書類送検されていたことが発覚。まずは1人で記者会見を開いた後、残りのメンバー4人も記者会見を開いた。純烈と酷似しているのだ。

「山口の場合、TOKIOに残りたいと会見で言ってしまい、ひんしゅくを買ったが、その後に行われた他のメンバーの会見では、4人が厳しいコメントを残した。山口は脱退したけど、他のメンバーは厳しい態度を見せたことで、グループとしてのTOKIOの評価は下がらなかった。純烈も、ヘタに友井をかばうような発言をするとグループ全体が批判されかねませんからね」(同)

 友井といえばかつて、TOKIOなどをマネジメントするジャニーズ事務所に所属していたことは有名な話。当時を知る芸能関係者は、そのころの友井についてこう語る。

「1994年、14歳の時にジャニーズに入所した。大阪出身だったので、関西ジャニーズJr.の一員だった。当時は本名の『牧山雄亮』として活動していたが、ジャニーズは彼にかなり期待をかけていた」

 ジャニーズには、友井を「次代のエース」に育てようというプランまであったという。

「友井の3年後にジャニーズに入ってきたのが、『関ジャニ∞』の錦戸亮なんですが、そのころ『牧山か錦戸、どちらを売り出すべきか?』などと、ジャニーズ関係者が言っていたのを聞いたことがある。それくらい期待をかけられていた逸材だったんです」

 錦戸といえば、現在放送されているフジテレビ系の月9ドラマ「トレース~科捜研の男~」で主演を果たすなど、アイドルだけでなく俳優としても評価が高まっている。その錦戸と並ぶほどの期待をかけられていた友井だったが、98年に自分の意思でジャニーズを退所した。

「その後、2002年に『関ジャニ∞』が結成されたが、あのまま続けていたら、友井が『関ジャニ∞』のメンバーに入っていた可能性もあったでしょうね」(同)

 かつて“次代のジャニーズ・エース”という期待がかけられた男が、自身の起こした女性スキャンダルで引退。しかもジャニーズ所属のTOKIOと似たような対応で幕引きされてしまうとは、何とも皮肉な話だ。