【東スポ音楽館】2018年にデビューした歌手の藤井香愛(かわい)がサードシングル「その気もないくせに」(作詞・千家和也/作曲・幸耕平)をロングヒットさせている。昨年リリースした作品だが、今春に出した新装盤ではランキングの順位も大幅にアップさせた。

 ――どんな作品ですか

「ラテン調でノリのいい曲です。好きな男性になかなか振り向いてもらえなくて、振り回されるか弱い女性を歌っています」

 ――藤井さん自身は、歌詞のようなか弱いタイプですか

「このシングルの両A面にある『鳴かない鳥』に書かれている女性がどちらかといえば、強い女性なんです。私自身、か弱くないかもしれないけど、どっちの女性像ですかと聞かれれば『その気もないくせに』のほうに近いかな」

 ――このシングルも2年目になりますが、ファンの反応は

「昨年リリースしたのが、ちょうど緊急事態宣言に入ったときで、キャンペーンもできず、みなさんに聴いていただける機会がなかったんです。でも、聴いてもらえれば、みなさん『いいね』って言っていただけたりするので、2年目も歌っていこうと。今年、新装盤としてリリースした時には、インターネットサイン会でも、ファンの方の一人ひとりの応援が熱いなと感じてました。そのおかげで、昨年はオリコン(週間演歌歌謡曲ランキング)で7位だったのですが、今年の新装盤では3位に入ることができました」

 ――7月にはデビュー初のソロコンサートも成功させた

「私からどうしてもやりたいって言いだしたんです。コロナで思うように活動できなかったのですが、3年目のここで、何か大きな山を越えないと成長につながらないかなって思ったんです」

 ――実際、ステージに立ってみてどうでしたか

「できたということが自信にもなりましたし、これからの課題、方向性も見えてきました。もともと低い声が特徴と言われていたのですが、歌のスキル、歌唱力というものをもっともっと上げていこうと思いました」

 ――このコンサートをまとめたDVD「ファーストコンサート~中野より愛を込めて~」が11月3日に発売が決まった

「コンサートをやってみて、ファンの方たちの応援が、これからの活動の背中を押してくれていると実感しました。4年目は、なかのZEROホール、5年目は中野サンプラザと、年に1回はコンサートをやっていきたいと目標にしてますので、これからも温かく見守っていただければと思っています」